ラメゾンデュグリュイエール
ラメゾンデュグリュイエールはスイス、フリーブル州にあるグリュイエールチーズの生産で名高い同名の街にあるチーズ工場です。スイスは26の州(カントン)で構成される連邦国家で、フリーブル州は首都ベルンのあるベルン州と東を接しています。グリュイエールは標高800m、人口1500人ほどの小高い丘にある小さく素朴な街ですが、その街並みはスイスの名城の一つに数えられる城と200mほどの石畳のメインストリートからなり、中世城下町の面影を色濃く残しています。チーズの里と言われる街だけあって、周辺にはラメゾンデュグリュイエール以外のチーズ工房があり、ほとんどのお土産屋さんはチーズ専門店です。また、レストランでは必ずチーズフォンデューやラクレットといったチーズ料理が味わえます。アクセスは、ベルンから列車・バスを乗り継いで約1時間半、ジュネーブ・チューリッヒ国際空港からはほぼ同じ距離で、空港駅から直通電車とバス・ローカル電車を使って約2時間半ほどです。
見どころ
グリュイエール駅前にあるチーズ工場「La Maison du Gruyeres(ラメゾンデュグリュイエール)」は近代的製造方法でチーズ作りを行っており、ガラス越しにチーズの製造過程を見学することができます。完成品一個の大きさは厚さ70cm重量35kgとほぼ車ののタイヤ1本と同じくらいの大きさになり、それらが棚に並べられてる貯蔵庫の光景はチーズ好きには見逃せないスポットです。近代製法を取るラメゾンデュグリュイエールに対し、隣の街モレゾンでは17世紀から伝わる手法でチーズを作っている高原チーズ製造所「Fromagerie d'alpage(フロマジェリー ダルパージュ)」があります。グリュイエールからバスで南西へ15分ほどのところです。またモレゾンの街からはロープウエイやケーブルカーでモレゾン山(2002m)に登ることもできます。更にスィート好きにはグリュイエールから電車で20分ほどのところにあるBroc(ブロ)にあるスイス特産のチョコレート工場「La Maison Cailler(ラ メゾン カイェ)」訪問は外せません。見学ができ、その帰りには特性のチョコレートを試食することができますし、持ち帰りもできます。もちろんお土産を買うこともできます。グリュイエールにはチーズ・チョコレートだけではなく趣を異にした2つの博物館と1つの美術館があります。その1つは、13世紀に建てられたグリュイエール城の中にある博物館で、この土地の800年の歴史が保存されてます。2つ目は、2009年に建てられたチベット博物館で、300を超える仏像やヒマラヤ地方の特産品が展示されてます。最後はH.R.ギーガー美術館で、アカデミー賞「視覚・伝達効果賞」を受賞した『エリアン』のイメージを生み出したアーティストギーガーの作品が集められています。