ザルツブルク大聖堂
ザルツブルク大聖堂は774年に聖ヴィルギルによって創設されたヨーロッパ有数の美しさを誇る教会です。長い激動の歴史を持つことで知られ8回にも及ぶ火事での焼失の後建築家サンティノ・ソラーリが手がけたバロック様式に改築されています。奥行99メートル横幅88メートルの大聖堂には1万人の信者が大規模なミサを行ったと言われています。主祭壇の他に絵画が置かれた祭壇が多数設置されていることも魅力のひとつになっています。ザルツブルクドームの半休部の内面にはフレスコ画が描かれており最上部には十字架と天井画があります。大聖堂はザルツブルクの重要な歴史的建造物のひとつで、作曲家のモーツァルトが洗礼を受け、指揮者のカラヤンの葬儀が行われたとしても有名です。モーツァルトが洗礼を受け成人してからは、ザルツブルク大司教に使え大聖堂のオルガン奏者を務めました。モーツァルトは20以上のミサ曲を作りましたがその多くは大聖堂で演奏されたようです。
見どころ
ドーム広場から大聖堂の正面を見ると大きな黒い3つの扉があります。これらは信仰・愛・希望を象徴としています。そして大聖堂内部に入ると旧約聖書に登場する場面を描いた2列のフレスコ画があります。フィレンツェの画家ドナート・マスカニートとその弟子によって描かれた物で彼の作品はこの他身廊にいくつか飾られています。多数の彫刻によって装飾され、光を取り入れるように設計された内部は不思議な空間に思うかもしれません。6000本のパイプを使ったヨーロッパ最大級のオルガンも所蔵しています。赤いライトに照らされた祭壇の前にはピエタ像が置かれています。(ピエタ像とは死んで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアの像です)ライトに照らされたピエタ像は幻想的な雰囲気です。入口付近に置かれている洗礼版は14世紀に造られたもので、盤を支えるライオンは12世紀頃に造られたものです。モーツァルトもこの洗礼版で洗礼を受けました。7つの鐘の1つにはオーストリアで2番目に大きいと言われるサルヴァトールの鐘があります。オーストリアで最も美しい音色を出すと言われているのがこの鐘です。建設当時のまま残っている鐘は7つ中マリアの鐘とウェルギリウスの鐘の2つだけになってしまっているようです。ドームの入口右手の階段上には大聖堂の宝物を展示した博物館があります。マリア像の立つ大聖堂の前の広場では1920年にホフマンスクール作の戯曲イエーダーマンが上演されザルツブルグ音楽祭の始まりになったと言われています。
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