カンピドーリオ広場
ローマの中央部からテヴェレ川東にローマの7つの丘が存在し、その中の一つであるカンピドーリオの丘は最も高い丘で、その頂上には、カンピドーリオ広場があります。カンピドーリオ広場は、ミケランジェロが設計した有名な広場で幾何学模様のデザインの敷石と広場に聳え立つ三方の建物との調和が趣深いものです。現在ではこの広場で、様々な文化イベントが行われています。また、高台で、市庁舎の裏手のテラスから、ローマ帝国時代の政治・経済の中核となっていたフォロ・ロマーノを一望でき、広場からの見晴らしもすばらしいものです。ヴェネツィア広場に向かって下る階段の手前には、ヴィットリオエマヌエーレ2世記念堂やモザイクやフレスコ画が独特の雰囲気を醸し出したサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会があり、一緒に見学でき、ローマの歴史の魅力を満喫できるものです。
見どころ
カンピドーリオ広場の中央には、広場のシンボルとも言えるマルクス・アウレリウス帝の騎馬像があり、正面の奥には、時計塔の市庁舎があり、その両サイドには、パラッツォ・ヌオーヴォ美術館とパラッツォ・ディ・コンセルヴァトーリ宮殿美術館があり、この2つの美術館の事をカピトリーニ美術館と言われています。広場にある彫刻の像は、ほとんどがレプリカで、本物は、カピトリーニ美術館にあるものです。夜になるとライトアップされ、昼間にない雰囲気が魅力的であり、それも見所の一つでもあります。カンピドーリオ広場へ向かう坂道のはじめの両端に黒いライオン像があり、その間の坂道を登りきった所には、ギリシャ神話で有名な双子神のカストルとポルックスの巨像が出迎えてくれます。いくつかの巨大な彫刻も見応え充分です。カピトリーノ美術館では、世界的にもお馴染みのいくつかの美術品を見ることが出来、教科書などで見たものが実物で見られる事に感動します。コンセルヴァトーリ宮殿の中には、ジュピター神殿のレリーフや「カピトリーノの雌狼」のブロンズ像などが展示されています。中庭には、コンスタンティヌス大帝の手や足などの一部の残骸の巨像が置かれています。地下の通路からパラッツォ・ヌオーヴォへ移動でき、ここでは、マルクス・アウレリウス帝の本物のブロンズ像をはじめ、「溺死のガリア人」「赤の戦士ファウヌス」など数々の古代彫刻が展示されていて、あまりの作品の多さに感動溢れるばかりです。