イタリア ゴンドラセレナーデの観光・見所について

ゴンドラセレナーデ

ゴンドラセレナーデ

イタリアの北東部に位置し、「アドリア海の真珠」ともいわれる風光明媚な観光地ベネチア。街中を水路がはしり、そこをヴァポレット(水上バス)や水上タクシーが行き来しています。車の乗り入れができないため、ベネチアではこの水路が交通の基盤になっていて、人々の生活を支えています。そんな水の都ベネチアにきたら、やはり優雅に水上を進んでいくゴンドラセレナーデを楽しみたいものです。ゴンドラはこの地域の伝統的な手こぎボートで、ボートの先端に立つゴンドリエーレが片方だけのオールで器用に船を操りながら運河を進んでいきます。観光用に綺麗に整備されたゴンドラに乗って、陽気なゴンドリエーレが披露するカンツォーネを聴きながら、運河の両脇に広がる雰囲気たっぷりのベネチアの街並みを眺める。これはベネチアならではの至福のひとときです。ゴンドラを漕ぐ人はほとんど男性ですが、たまに女性の漕ぎ手もいて彼女たちは女性名詞で「ゴンドリエーラ」と呼ばれます。

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見どころ

ゴンドラセレナーデは、ベネチアの観光の中でも外せないイベントの一つです。本島は小さな島々から成っていて、その中心を全長3キロにも及ぶカナルグランデと呼ばれる大運河が湾曲しながら走っています。ゴンドラセレナーデは、その運河沿いにならぶ有名な観光地をゴンドラにのりながら運河から眺めることができます。運河沿いには数々の観光名所があります。リアルト橋はカナルグランデを渡す唯一の橋で、それを下から眺められるのはゴンドラならではの楽しみ方です。このあたりは町のほぼ中心にあたり、大きなショッピング街となって賑わっています。カ・ペーザロ(カはイタリア語で家という意味)は、13世紀に運送業で富を築いた貴族のペーザロ家の建てたバロック様式の館です。細かな装飾の施された真っ白な壁が豪奢な印象で、中は現在国際現代美術館として使用されています。黄金の家という意味のカ・ドーロはベネチアゴシックの最高建築とたたえられています。建設当時は金がはられてはられていて、当時のベネチアの栄華が偲ばれます。主要な交通網が常に水路であるため、こういった建物は運河側に正面を向いてたっているので、ゴンドラセレナーデはこういった建造物の観光にもぴったりです。現地で陽気な客引きとのやりとりを楽しみながら乗船することもできますが、料金に決まりがないので、言葉に自信がない人は事前に観光会社のオプショナルツアーで申し込んでおくことをおすすめします。