イギリス バッキンガム宮殿の衛兵交代式の観光・見所について

バッキンガム宮殿の衛兵交代式

バッキンガム宮殿の衛兵交代式

かつて世界の半分を支配したと言われるかつての大英帝国の首都ロンドンにはかつての栄華を偲ばせるものがたくさんあります。ロンドンの中心を流れるテムズ川沿いには国会議事堂、通称ビッグベンがあり、また国王であるエリザベス女王が実際に住むバッキンガム宮殿もあります。ロンドンで観光ハイライトとも言えるのがバッキンガム宮殿の衛兵交代式です。もともとはバッキンガム公シェフィールドが自宅として建設した宮殿は、約1万坪という広大な敷地を誇ります。広大な敷地を守るために近衛兵が護衛をしています。午前中に衛兵が交代するための一連の儀式ならびに行進が、観光客を多く集めています。観光客が交代式の時間に合わせて何台のバスで乗り付けるほどで、間近で見たい場合には早めに到着して場所取りをする必要もあるほどです。季節によっては交代式自体が行われない季節もあり、また雨天の際も中止の場合があるので注意が必要です。ただ、交代式は見れなくとも、衛兵自体は毎日宮殿前で警備をしています。

バッキンガム宮殿の衛兵交代式1 バッキンガム宮殿の衛兵交代式2

見どころ

イギリスの首都ロンドンで誰もが一度は見たいと願うバッキンガム宮殿の衛兵交代式は、トロンボーンとドラムの音から始まります。初めに楽隊が勇壮な音楽を奏でながら歩き、西と東に別れた衛兵が行進をしながら宮殿の正門に入っていき、正門の中で交代式が厳かに執り行われます。その後に交代を終えた衛兵が逆ルートで去っていきます。これは、エリザベス女王の護衛も行う衛兵が、女王が住む宮殿の警護も担当しており、その交代式がパレード形式で行われているものです。バッキンガム宮殿の衛兵というと、赤い制服と黒い帽子のイメージが強いですが、冬季は赤い制服の上にグレーのコートを着ているので また違った印象になります。特徴的な黒い帽子は熊の毛皮でできています。神聖な動物である熊の毛皮を身につけることで戦地での勝利を祈る意味が込められたもので、もともとはフランス軍が採用していました。イギリス軍がワーテルローの戦いでナポレオン率いるフランス軍に勝利したことを記念して、それがそのままイギリス近衛兵の帽子として採用された過去があります。現在でも本物の熊の毛皮で作られており今ではイギリス衛兵の象徴とも言えるものとなっています。また、雨の日が多いイギリスでは雨を防ぐ役割も大きいです。同じように見える制服と帽子ですが、実は所属する連隊によってジャケットのボタンの配列や帽子の飾りに違いがあり、じっくりと見比べる楽しみもあります。また、バッキンガム宮殿に王室旗が立っているときはエリザベス女王が実際に宮殿内に滞在している証です。

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