レイコック
イギリス南西部に位置するウィルトシャー州にあるレイコックは、コッツォルズ地方の南にある、昔の町並みをそのまま残した美しい小さな村です。かつては、王室の狩猟の際に、王族が宿泊する村として利用されていました。また、村には王族が狩猟の際に立ち寄ったロッジが残っていて、現在は別の形で、観光客の人気を集めています。1800年以降、新たに建てられた家が一軒もないというレイコックには、石造りの家屋や切妻屋根の木造家屋が建ち並び、漆喰の白壁や煙突などを持つ家も見られ、その町並みはイギリスで指折りの美しさとも言われています。目抜き通りを中心に、美しく道が整備され、建物が並んだ町並みは、圧巻です。現在、この村は、歴史的建造物の保護を目的としたボランティア団体「ナショナル・トラスト」に管理されています。村内には、ナショナル・トラスト・ショップがあり、レイコックに関連したグッズやガイドブックなどを購入することができます。
見どころ
レイコックの1番の見どころは、中世の雰囲気をそのまま残したような美しい村の風景そのものです。レイコックの村内に建ち並ぶ、古い郵便局や量り売りのお菓子屋さん、味のある雰囲気をもつパブなど、全てが町の観光スポットとなっています。レイコックで1番古い13世紀の建物を利用したロッジは、昔、狩猟小屋として使われていたため、今でも「ハンティングロッジ」と呼ばれています。イギリスのティーアワードを受賞したことがあるティールームが併設されていて、本格的な美味しい紅茶を楽しむこともできます。また、この村で生まれた、写真撮影技術の先駆者の1人ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの功績を残す「写真博物館」も必見です。館内では、カメラやレンズの展示のほか、タルボットがこの村で撮影した写真を収めた世界初の写真集「自然の鉛筆」についての解説などの展示も見ることができます。写真博物館が併設されたレイコック寺院は、13世紀にソールズベリ伯爵夫人によって建てられた女子修道院で、16世紀にはタルボットの別荘として使われていました。敷地は広く、緑の映える広大な芝生の庭の中央に、修道院の建物が建っています。特徴的な天井を持ち、開口部から差す光で美しく荘厳な雰囲気を醸し出している回廊や、タルボット一族の生活の様子が垣間見られる2階のタルボットの住居跡は、特に観光客に人気があります。その他にも、回廊壁面のフレスコ画や回廊周辺の部屋、現在は使用されていませんが、寺院敷地内にある時計台を持つビール醸造所も見どころの1つです。
ロンドン発 【プライベートツアー】 世界遺産ストーンヘンジと南コッツウォルズ レイコックとカッスルクーム
世界遺産のストーンヘンジ、南コッツウォルズを専用車で巡るプライベートツアー。コッツウォルズでは映画の舞台となったレイコック、美しい景観のカッスルクームを訪れます。