イギリス リーズ城の観光・見所について

リーズ城

リーズ城

リーズ城はロンドンの南東、美しい田園地帯が広がるケント州カンタベリーにあり、「世界で最も美しい城」と賛美される城です。湖に優雅に佇むこの城は西暦857年に奄゚て築城され、その後ノルマン人の手によって石造りの城となり、13世紀にはプランタジネット朝の支配を受け16世紀半ばまでイギリス王室の所有物でした。歴代イギリス女王が多く住んだことから「貴婦人の城」とも呼ばれます。最後の所有者であったレディ・ベイリーによって城は全面的に改築され1976年に一般公開されるようになりました。500エーカー以上の敷地内には美しい庭園や城のほかに迷路、洞窟、ワイン貯蔵室など見所がたくさんありますが、特徴的なのは、今でも国際会議や様々なイベントに使用されている現役の城だということです。これはリーズ城が交付金や政府からの援助を一切受けておらず、各種イベントの収益金によって城の維持が行われているためです。1年を通して花祭りやクラッシックコンサートといったイベントが行われており、城に華やかな雰囲気を加えています。

リーズ城1 リーズ城2

見どころ

城の見学は建物の地下入口、ワイン貯蔵室から始まります。城には古くからぶどう園があり、現在もそこでぶどうが栽培されリーズ城産のワインとしてこの貯蔵室に収められています。階上に上がると歴代王妃の衣装や装飾品が展示されており、女王の部屋や女王の浴室、ヘンリー8世の使ったといわれる宴会場等があって各部屋で係員から部屋にまつわる歴史を聞くことができます。こうした中世の城の雰囲気を感じられる一方で、レディ・ベイリーの使用していた20世紀のモダンな装飾を施した部屋もあり、城内には中世から近代にかけての歴史のパノラマが広がります。城門から城へと続く約3kmの散歩道は有名なデザイナーによって造られた人工庭園ですが、見事に自然と融和しその荘厳な雰囲気はリーズ城の美しさを一層引き立てています。庭園の奥には湿地が広がり、その浅い沼地ではリーズ城のシンボルと言われるブラックスワンを見ることもできます。パントというイギリス伝統の小舟に乗ってそれら城内の優美な景色を水上から散策することができるのも楽しみの一つです。世界中から100種以上の鳥を集めた飼鳥園やイギリスの犬の首輪だけを集めた博物館、城内を見下ろせるカフェやレストランなど見所は本当にたくさんありますが、中でも人気があるのは城から少し歩いたところにある巨大迷路です。1988年に2400本のイチイの木を植えて造られたこの巨大迷路は、大人の背以上の高さがあり複雑な造りになっているためなかなかゴールが難しく、子どもだけでなく大人も充分に楽しめます。