ランス ノートルダム大聖堂
フランスの東北東約130キロの場所にランスという都市があります。ランスは人口約20万人の都市で、フランス北部のシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏では最大の都市です。この地はかつて歴代のフランス国王の戴冠式が行われたランス ノートルダム大聖堂があり、「戴冠の都市」や「王たちの都市」と呼ばれています。またこのランスという街は、フランスのシャンパン醸造の一大中心地で、街中に大きなシャンパン工場があることでも有名です。
ランス ノートルダム大聖堂は、フランス国内のゴシック様式の傑作の一つと称されています。何度も失われ、そのたびに再建されてきた姿は威風堂々としています。ランス ノートルダム大聖堂とサン=レミ旧大修道院、トー宮殿は世界遺産に登録をされています。
ランス ノートルダム大聖堂の周辺は、ランスの街の中心地になっています。道沿いにはおしゃれなカフェやレストランなどが立ち並んでいます。
古い街並みの中を最新式のおしゃれな路面電車が走り抜けていく様は絵になります。
見どころ
歴代フランス国王の戴冠式が行われたランス ノートルダム大聖堂は、ランスの街の中心部にあります。正面の3つの扉が前方へ迫り出すなど立体的なデザインが目をひきます。他のノートルダム聖堂では一般に入り口の上には浮き彫りのある壁面がくるのですが、ランス ノートルダム大聖堂はランス独特の手法で、入り口の上にステンドグラスを配しているのが特徴です。正面入り口の左右の壁に並ぶ彫像は、大きさや量感、身振りや表情、衣服の流れなど、リアルな表現がなされていて、「微笑む天使」を含めゴシック最盛期の傑作と称されています。
ランス ノートルダム大聖堂の一番奥には有名なシャガールの青のステンドグラスがあります。陽があたるとさらに青色が冴え美しく見えます。このステンドグラスはある一角の柱から見ると、ジャンヌ・ダルクが描かれているのが発見できます。また聖堂内のステンドグラスはどれも非常に細やかに彩色されており、豊かな物語に満ちているのが見所です。
ランス ノートルダム大聖堂は、高さが82メートル、6700本のパイプを持つオルガン、シャガールの青いステンドグラスや微笑む天使などすべてが清く威厳があり、歴代のフランス国王がなぜランス ノートルダム大聖堂で戴冠式を行ってきたのかがわかります。
隣に経つトー宮殿では、9世紀のシャルルマーニュの護符や12世紀の聖別式の聖杯、宝物の数々や、ラスクの歴史を心ゆくまで堪能することができます。