ストラスブール
ストラスブールは、ドイツ語で街道の街という意味を持ち、交通の要衝として栄えてきました。フランスの最も東にある人口約270000人の都市で、ライン川をはさんでドイツと接するこの街は、過去の歴史の中で何度もフランスとドイツの間を揺れ動きました。
世界遺産に登録をされたストラスブールのグランディルは、ライン川の支流・イル川の中州に建った旧市街地です。グランディルは大きな島という意味で、このイル川に囲まれた周囲2キロほどの島が都心で、ストラスブールの観光名所もショッピングスポットもこの中に集中してあります。ゴシック様式のストラスブール大聖堂などの歴史的建造物や古い街並みが残るプチットフランスなどの地区があります。
ストラスブールはコウノトリで有名な街でもあります。コウノトリはイメージキャラクターとして街の至る所に登場し、みやげ店などではコウノトリのぬいぐるみなど、関連グッズがたくさん販売されています。
見どころ
ストラスブールの一番の観光の目玉は、ストラスブール大聖堂です。1874年までは世界一高い建物だったこの大聖堂は、実際に見るとその大きさや豪華さ、レリーフの細かさに驚きます。地元カテドラル産の砂岩で造られているため外観がバラ色で、赤い貴婦人とも呼ばれています。聖堂の中も美しいステンドグラスが張り巡らされていて、パイプオルガンや16世紀に作られたというからくり時計など、そのデザイン性とスケールに圧倒されます。またストラスブール大聖堂は、夜間の光のショーもお勧めです。大聖堂自体が巨大なスクリーンとなり、約30分ほど音楽と映像の迫力あるショーが繰り広げられ見応えがあります。
プチットフランスなどの地区は、アルザス地方の伝統的な木組みの建物が並んでいる、まるでおとぎの世界に迷い込んだような風景です。昔はなめし皮職人が住んでいたところですが、今ではレストランやホテル、ショップなど観光客が楽しめる街になっています。観光フェリーに乗って水上から見る景色も、ストラスブールらしくとても趣があります。
アルザス博物館は、アルザス地方の伝統的な暮らしぶりがとても分かりやすく見学できるのでお勧めの場所です。伝統的なリビングやキッチンを再現したり、行事の時の衣装や軍服をマネキンに着せるなどして分かりやすく伝えてくれます。アルザス独特の木組み建築・コロンバージュの内部も事細やかに見ることができ、また底冷えするこの地のストーブの熱の利用方法なども展示されていて興味を引きます。