ハンガリーマーチャーシュ教会の観光・見所について｜現地オプショナルツアーの[みゅう]

マーチャーシュ教会

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マーチャーシュ教会

マーチャーシュ教会はハンガリーの首都であるブダペストの中心部にある教会です。13世紀後半に建築されたゴシック様式を用いた歴史的建造物であり、現在建っているのは19世紀後半に修復されたものです。
マーチャーシュ教会は13世紀に当時のハンガリーの王であったベーラ４世の命令を受けて作られました。この教会はハプスブルク家の最後の王であったカール1世の戴冠式が行われるなど、ハンガリーという国の当時の豊かさの象徴であるだけでなく、その後の時代に引き起こされたオスマン帝国による侵略の時には教会がイスラム式のモスクに変更されるなど、この国の悲劇的な側面をもつ歴史の象徴でもあります。
17世紀にオスマン帝国がハンガリーから撤退した後にはモスクと化した教会を復旧しようとしましたが、予算的な問題もありなかなか進まず、最終的に19世紀になってようやく建築家のフリジェシュらによって建築当時のゴシック様式の建物に復旧することができました。

見どころ

マーチャーシュ教会はハンガリーの首都のブダペストの中心部にあるブダ地区の中で、2番目に大きい教会であり、「聖母マリア教会」という正式名称に由来する、マリア像が大変有名で歴史的価値のあるものです。
このマリア像は17世紀にハプスブルク帝国がオスマン・トルコからこの地を奪回した際に、マーチャーシュ教会の壁を大砲で破壊したところ、壁の裏から発掘されたものであり13世紀にこの教会が建てられた時に作られたものと考えられています。
このマリア像が発見されたことにより、オスマン・トルコ軍の士気が下がり、逆にハプスブルク帝国側の士気が上がったことによって勝利を収めたということで、「聖母マリアの奇跡があった場所」としても知られています。
また、このマーチャーシュ教会は建築当時からゴシック様式の建築技法が用いられていますが、19世紀に再建された際にはフリジェシュらによってジョルナイというこの国の代表的な瓦職人の作ったダイヤモンドを模した文様の瓦屋根や、ガーゴイルの角を載せた尖塔など、建築当時にはなかったとされる独自のオブジェが作られており、これもこの教会を観光する者の目を楽しませてくれることでしょう。
このように、マーチャーシュ教会は中世の歴史を感じ取れる伝統的な建築であるだけでなく、近代に入ってからの独創的な建築技法とうまく調和した、画期的な建造物として、ハンガリー国内全体でも有数の観光地の一つと言えるでしょう。

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