フランクフルト
フランクフルトは、ドイツの中でも最も大きな金融都市として知られます。ドイツにおける商業や金融街の中心で、ドイツとしては珍しいことに高層ビルを建設することが許可されているため、中央駅から街の中心に向かって背の高いビルが並んでいるのが特徴です。
ドイツの有名な文豪として知られるゲーテは、この街で誕生したことも有名です。ゲーテの生家は、現在はゲーテ博物館になっていて観光名所の一つです。ゲーテ博物館では中産階級の人々の当時の暮らしの様子に思いを馳せることができます。
フランクフルトでは、アップルワイン(リンゴ酒)が名産です。ザクセンハイゼン地区にはこのアップルワインが堪能できる居酒屋が並んでいて、バンドの生演奏を聴きながらフランクフルトの夜を満喫することができます。
また、高級ブランドショップをはじめ、雑貨店やカフェなども点在しているので、街を色々歩きながら気になる店に入ってショッピングを楽しむことができます。
見どころ
文豪ゲーテが誕生したゲーテハウスは、第二次世界大戦の際に全壊してしまいましたが、その後再建が行われ、当時のままの調度品が展示されています。ゲーテや家族が使っていた家具などに加えて、直筆原稿が見られるのも大きな魅力です。もう一つの魅力は、ここでは後期バロック時代における住居文化について垣間見ることができるという点です。4階には「詩人の間」があり、ゲーテの初期頃の作品がここで生まれたとされています。
フランクフルトは近代的なビルが立ち並ぶのが特徴ですが、歴史的な建築物が集められている街の中心部にはレーマー広場と呼ばれる広場があります。この広場は木組みの家々が並んでいることで知られ、中世の風情がたっぷりと残されています。
レーマー広場の近くには、大聖堂があります。1356年以降皇帝の選出が行われ、1562年から1792年には戴冠式も行われた教会として名が知られています。聖堂の横に、古代ローマ時代に使用されていた浴場があり、カロリング王朝時代の宮廷跡も公開が行われています。
フランクフルトのもう一つの魅力は、Sバーン、Uバーンが通るハウプトヴァッヘです。東にはツァイルと呼ばれる歩行者天国が延びていて、ショッピングをして楽しむ人々で賑わいを見せています。逆に、西へと延びているグローセ・ボッケンハイマー通りでは、デリカテッセン、レストランなどの店が数多く並び、この通りと平行しているゲーテ通りでは、高級ブランドを扱うショップが並んでいます。こうした通りの他にも、旧市街にお洒落なセンスが光る雑貨店や雰囲気の良いカフェが存在しているので、歩きながら買い物を楽しみたいという方におすすめです。