フュッセン
ドイツのフュッセンは、バイエルン州の最南西部にある人口約1万4000人の都市です。ドイツアルプスの標高800メートルほどの場所にある、ドイツでは最高所の街で、古くから保養地として知られていました。街の周辺は緑の草原が広がっており、近くにはレヒ川がアルプスの山々をその水面に映し出し、静かに流れています。
フュッセンは、ロマンティック街道とメルヘン街道の交差する場所にあり、ノイシュヴァンシュタイン城やホーエンシュヴァンガウ城、ヴィース教会の観光の拠点となっています。
南ドイツ特有のカラフルな建物が並ぶ、さわやかな可愛らしい街です。ショップの看板も、何の店か一目で分かるようなデザインがほどこしてあり、観光客の目を楽しませます。市内の聖アンナ礼拝堂の「死の舞踏」や黒い祭壇は必見です。
レストランでは、郷土料理のシュニッツェルの他、世界各国の料理を楽しむことができます。
見どころ
フュッセン周辺の観光スポットで有名なのは、ノイシュヴァンシュタイン城です。このお城はロマンティック街道の最終地に建っています。真っ白な城壁と青い屋根が美しい、ドイツで最も有名なお城です。バイエルン国の王だったルートヴィヒ2世が、巨額の建築費と17年という歳月をかけて建てたものです。お城の全景を見ることができるマリエン橋はプロポーズの場所として有名で、多くの人で行列ができるほどです。
フュッセン市内からバスで45分ほど行った場所に、世界遺産に登録されたヴィース教会があります。草原の中にぽつんと立つ教会ですが、中に足を踏み入れた瞬間、その華やかで緻密な装飾に目を奪われてしまいます。ヨーロッパで最も美しいと称されるロココ様式の教会です。涙を流したという伝説があるキリスト像も祀ってあります。
ノイシュヴァンシュタイン城から下を見下ろすと、アルプ湖が見えます。初夏には白鳥をはじめ、さまざまな鳥を見ることができ、アルプスの大自然を満喫できます。湖畔の遊歩道は2時間くらいで1周りでき、ゆっくりとした時間を過ごすのにはお勧めの場所です。近くのバイエルン王博物館の隣にあるレストランでは、湖を眺めながら食事が出来ます。
その他にフュッセン観光でお勧めなのが、パラグライディングです。ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ、アルプスの山々やフュッセンの街並みを大空から見ることができ、観光客に人気があります。