ロマンチック街道
ドイツ国内には、「観光街道」と呼ばれる街道が約150本ありますが、中でも日本人に一番人気があるのがロマンチック街道です。
その名のとおり一本の道が通っているのではなく、ドイツ南部のヴェルツブルクからフュッセンまでの約350Kmにわたって続く観光名所を巡るものです。鉄道やバスなどで観光することができます。青く美しいドナウ川に沿って続く古城や中世の街並みから、恋人たちが恋を語らうといった意味での名付けだと誤解されることも多いのですが、実はローマへと続く巡礼の道という語源を持ちます。
街道沿いの町は、中世の街並みを色濃く残し、11月下旬からは欧州最大級のクリスマスマーケットが開かれることでも有名です。美しい自然と調和した街並みは、春は新緑や咲き乱れつ花々、気候も涼しく過ごしやすい夏、木々が美しく色づくフォトジェニックな秋、雪をまとった冬とそれぞれの季節に異なった魅力を見せてくれます。
見どころ
ドイツ国内に多数存在する中世の城の中で最も美しい城と呼ばれる、ノイシュヴァンシュタイン城はロマンチック街道観光のハイライトです。メルヘン王と呼ばれ、生涯にわたって数多くの城を国内に立て続けたバイエルン国王の、ルードヴィッヒ二世。壮麗な城を数多く立てたこの国王の一番の傑作といわれる城で、城に渡る手前のマリエン橋から見るノイシュヴァンシュタイン城が最も美しいとされています。その優美な姿から、別名白鳥城とも呼ばれ、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなりました。城内は一般公開されていますが、ツアーへ参加することが条件になります。
また、ルードヴィッヒ二世の父が立てた城、ホーエンシュバンガウ城も近くにあります。
ローテンブルクは街道を代表する町で、世界中から観光客が訪れます。木組みの家、石畳の細い道、川を見下ろす高台にあるこの町は、規模は小さいものの戦争の被害をほとんど受けなかったことから美しい中世の街並みがそのまま残り、ドイツ観光で最も人気のある場所のひとつとなっています。
世界遺産に登録されているヴィース巡礼教会は、アルプスの険しい山々を背にひっそりと佇む教会です。牧草地の中に立つ簡素でこじんまりとした外観からは想像もつかないほどの内部の華麗なロココ様式の装飾で有名で、牧場の奇跡とも称されます。現在でも多くの巡礼者を集める信仰の場として大切にされています。
ミュンヘン発 ノイシュヴァンシュタイン城と世界遺産ヴィース教会 1日観光
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