ケルン大聖堂
ケルン大聖堂は、ドイツが誇る世界最大のゴシック様式の大聖堂で、初代が4世紀に、2代目が818年にそれぞれ完成し、現在の3代目は1880年に完成しました。3代目のケルン大聖堂は、1248年の大火で2代目を焼失後、すぐに建設が始められ、その建築計画は、アミアン大聖堂などフランス各地の大聖堂を見て回り、大聖堂建築に関する知識を深めていたドイツ人工匠ゲルハルト・フォン・ライルを中心に進められました。
その為、その建物内部の各所にゴシック建築の技術が進んでいたフランスの建築技術が積極的に採り入れられていて、特に内部構造はアミアン大聖堂によく似ており、高い天井や細い柱、尖頭アーチ、リブ・ヴォールトの天井や屋根、飛び梁などにゴシック様式の特徴が顕著に現れています。また建物内に施された荘厳な装飾にもフランスで発展したレイヨナン式が見て取れます。
ところが、あまりにも壮麗で巨大な建築物であった為、資金不足に陥り、1322年までに内陣を完成させるので精一杯でした。そして1560年以降は完全に工事がストップし、その後、300年近くの間、手つかずのままでした。再びこの大聖堂に注目が集まり、工事が再開されたのがゴシック・リバイバルの時代を迎えた1842年のことでした。ちょうどこの頃のドイツはナポレオンの支配の終わりと小国家郡の統一の時期を迎えており、台頭する民族主義的雰囲気と相まって、民族統一の象徴としてケルン大聖堂に白羽の矢が立ち、そこから建設工事が順調に進んでいき、1880年に完成しました。1996年には世界遺産に登録されています。
見どころ
【ケルン駅を出てからすぐ目の前の場所にあるケルン大聖堂】ケルン大聖堂はケルン駅を出てからすぐ目の前の場所にあります。すぐにその大迫力の大きさを目の当たりにすることができるでしょう。
【ケルン大聖堂の外観】ケルン大聖堂の正面は西側にあり、2つの鐘塔が両側に並んで聳え立つ様は圧巻で、その双塔の高さは157メートルもあります。また施されている荘厳な彫刻も見物です。さらに日中には太陽に当たった白色の大聖堂や、雲の影に覆われた黒色の大聖堂が見られる他、夕刻には夕日に照らされ金色に輝く大聖堂が、日没後にはライトアップされた白銀の大聖堂を拝むことができます。
【絵画のように美しいステンドグラス】ケルン大聖堂には「バイエルン窓」と呼ばれるとても有名なステンドグラスがあって、とても色鮮やかな、まさしく絵画のような5枚のステンドグラスを見ることができます。この5枚のステンドグラスはバイエルン王であるルートヴィヒ1世から寄贈されたもので、東方の三博士の礼拝やキリストの哀悼など、それぞれ聖書の物語を題材にした作品になっています。また、これらとは違った趣のある作品として現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターが制作し、2007年に公開された抽象的で幾何学的な格子柄のステンドグラスも見ることができます。
【黄金の聖棺に入れられた東方の三博士の聖遺物】正面から入って、そのまま、まっすぐ奥の場所に設置してあるのが、この東方の三博士の聖遺物です。遠くからでもその聖棺の黄金の輝きで気づくことができます。
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