ドイツ ヴィース教会の観光・見所について

ヴィース教会

ヴィース教会

ヴィース教会とは、ドイツ南部のバイエルン州にあるヴィースという街のキリスト教の教会です。
この地にはもともとはシュタインガーデン修道院があり、18世紀中ごろに修道士が農家の婦人に「鞭打たれるキリスト像」をもらいうけたところ、キリスト像が涙を流したと言う、いわゆる「ヴィースの涙の奇跡」と呼ばれる逸話が広まり、ドイツの国内外から巡礼者が数多くその農家に集まるようになりました。この人気を背景に、ヨハン・パブティストとドミニクス・ツィンマーマンという建築家たちが設計を担当し、牧場の敷地内にこのヴィース教会を建てました。かなり大規模な工事となり、1746年から1758年までの12年間もの期間をこの教会の建築に費やしました。
そんなヴィース教会は外観上は牧場の中に佇むのどかな雰囲気が漂っていますが、実際近づいてみると建物はヨーロッパの伝統的な建築技法であるロココ様式で建てられていることがわかります。現在では世界遺産に登録されており、巡礼だけでなく、世界中の国々から観光客が訪れるようになりました。
ヴィース教会へ行くためには日本からだとミュンヘン経由で行くのが便利です。ミュンヘンからはミュンヘン中央駅から鉄道でフュッセンへ移動し、そこから路線バスに乗っていくことができますし、ミュンヘン市内を基点とした日本人向けのヴィース教会へのバスツアーも多数企画されているので、海外旅行に慣れていない人でも安心して訪れる事ができます。

ヴィース教会1 ヴィース教会2

見どころ

ヴィース教会は牧場の真ん中にあるので、教会からは美しい田園風景や家畜たちが群れをなしながら暮らしているのどかな風景を楽しむ事ができ、この教会の見所の一つとなっています。また、アルプスの麓に位置しており標高は1000メートルほどの小高いところにあるので、大変空気もきれいに感じられることでしょう。
そして、ヴィース教会の一番の見所はなんといっても内装の装飾の美しさにあります。前述のようにヴィース教会はフランスからやってきたヨーロッパの伝統的な建築技法であるロココ様式をとっており、ヨーロッパ随一のデザインの美しさを持っていると言われています。特にこの教会の天井にある天井画は「天から降ってきた宝石」と言われるほどであり、この教会が世界遺産である所以といっても過言ではなく、世界的にも賞賛を受けているものです。壁にはステンドグラスが満遍なく敷き詰められていて、色んな色に輝くステンドグラスは大変美しいものです。
また、ヴィース教会を訪れるのに最適な季節は冬ではないかと考えられます。冬には真っ白な雪景色の中に佇む真っ白な境界の姿を外観から眺める事ができますし、こういったときこそ天井画やステンドグラスの美しさが引き立つとされ、一見の価値があると言われています。
また、夜には窓の一部がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気が周囲には漂います。カップルでこの地を訪れる際には、雪の積もる12月から2月頃の、夕暮れ時がベストでしょう。

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