カレル橋
チェコの首都プラハを流れる川、モルダウ川にかかるゴシック様式でつくられた橋の名をカレル橋といいます。
カレル橋は今から約600年前の14世紀に神聖ローマ帝国のカレル四世の命によって当時27歳の建築家ベトル・パルレーシェが設計し、50年程の歳月をかけてつくられました。このカレル橋の下流にはジュリエッタ橋という石橋があり、1150年につくられ、以降200年間存在しましたが、モルダウ川による度重なる洪水によって壊されてしまいました。このジュリエッタ橋の後に作られたのが現在にも残るカレル橋になります。橋の上には像が30体立っており、それぞれ作られた年代が違います。どの像も丁寧に作られており、中には日本人にもなじみ深いあのフランシスコ・ザビエルもいます。一番古い像は聖ヤン・ネポムツキーの像で、触ると幸運になれるという言い伝えがあります。
プラハ城からもこの橋を眺めることができ、全体像を見ることができます。
見どころ
カレル橋は車両の通行を禁止しており、歩行者が車などに注意しながら歩く必要がないのでゆっくりと歩きながら橋を見学することができます。
50年かけて作られたこの橋の美しい造形や、じっくりと手をかけて作られた像達を眺めるのも楽しいでしょう。橋の両端には立つ像はそれぞれ違う人物なので、一つ一つの像を事前に調べて見て回るのも歴史好きにはたまらないかもしれません。早朝は人通りも少ないのでより静かな環境で見学することができるでしょう。触れると幸せになれるという聖ヤン・ネポムツキーの像を触ってみれば、日本に帰ってから何か幸運が舞い込んでくるかもしれません。橋の下に流れるモルダウ川を眺めれば、白鳥がゆったりと泳いでいるのが見えます。さらに橋からは壮麗なプラハ城を眺めることができ、またプラハ城からもこのカレル橋の美しい全体像を望むことができます。橋の上で大道芸人が披露する様々な芸を見るのも楽しみのひとつです。
橋の周辺には伝統工芸品を売っているお店など様々な露店があり、カレル橋に訪れた思い出になるお土産を購入することができます。