モンセラット
モンセラットはスペインカタルーニャ州、バルセロナ近郊にある山でパワースポットとしても知られています。モンセラットはスペイン語で「ギザギザの山、のこぎり山」という意味があり、その名が表すようにギザギザとした岩が乱立してそびえ立つ、見る者を圧倒させる不思議な山です。
山のふもとにはサンタ・マリア・モンセラット修道院付大聖堂があり、キリスト教の聖地ともされています。地元のキリスト教徒が信仰の為に訪れるのはもちろん、バルセロナからのショートトリップ先としても人気で、毎年数多くの観光客が訪れます。
行き方はまずバルセロナからカタルーニャ鉄道を使いモンセラット修道院まで向かいます。そこからロープウェイか登山電車に乗り継ぎ頂上まで行くことができます。バルセロナからは電車で1時間程で行けるので急げば半日でも観光することができます。自然豊かな山はハイキングコースとしても知られていて頂上からは天気が良ければピレーネ山脈を臨む事もできます。
見どころ
モンセラットの見所の1つはなんといってもその景色です。360度どこを見渡しても広がる絶景と澄んだ空気には誰もが魅了されることでしょう。山のふもとから見上げる岩壁、頂上から見下す岩に囲まれた修道院、そのどちらも素晴らしい眺めです。
また忘れてはならないのが、修道院で聴くことのできる少年聖歌隊、エスコラニア少年合唱団の歌声です。修道院では1日2回ミサが行われますが、そのミサの最後にエスコラニア少年合唱団が奏でる歌声はとても美しく、キリスト教徒ではなくとも感動してしまします。一般観光客でも聴くことができるので、事前に観光案内やホームページ等で時間を調べておくといいでしょう。日本ではなかなか聴くことができない歌声を、修道院という荘厳な雰囲気の中味わうことができます。
もう1つの見所は大聖堂の中の黒いマリア像です。木造でできたマリア像は高さ95センチ程で、顔と手足を除いた部分は金箔が施されています。なぜマリア像が黒いのかについては諸説ありますが、祈りを捧げると願いを叶えてくれるという伝説があり、マリア像の前には願いを叶えてもらう為、人々が列をなしています。様々な伝説があるマリア像、地元では「ラ・モレネータ(黒い乙女)」という愛称で呼ばれカタルーニャの守護聖母として広く信仰されているそうです。モンセラットに行ったからには是非一度、黒いマリア像に祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。願い事が叶うかもしれません。