ガラス美術館
ガラス美術館はアンダルシア第二の都市、マラガにある美術館です。マラガにはピカソが生まれた家などもあり、マラガ大聖堂やヒブラルファロ城、ローマ劇場など歴史的な建造物がたくさんあります。
このガラス美術館は、スペイン人と、イギリス人のオーナー3名で経営する私立美術館です。
元々、アンティーク・ガラスのコレクターだった3人がそれぞれのコレクションを持ち寄って作られた美術館となっており、数万円から数百万円もの価値のあるガラスが展示されています。展示されているガラス細工だけでなく、建物自体のステンドグラスや照明なども美しく、家具や肖像画なども飾られており、美術館まるごとが展示物のような素敵な空間が広がります。
入場料は必要ですが、ガイドがつき、解説してくれることを考えるとリーズナブルと言えます。ガイドは観覧者の質問に答えてくれるため、ガラス美術館を更に楽しむことができるでしょう。
見どころ
このガラス美術館は、2010年にオープンした非常に個性的な美術館となっております。何と言っても、一番の特徴はガイドの人が必ず一緒に回ってくれるというものでしょう。
ガイドツアーは90分と、十分な長さがあるため、美術館を満喫することができます。また、解説が入ることで、アンティークガラスやマラガについての知識が深まり、一人でただ見て歩くのとはかなりの差があります。また、ガイドとしてオーナーがついてくれることもあり、その際には更に詳しい解説を聞くことができます。
また、オーナー3名の肖像画も美しく、美術館に点在する椅子や照明もアンティークを使用しており、建物の中にいることでタイムスリップしたような感覚を体験することができます。
コレクターであるオーナーが作った美術館ですので、アンティークガラスに対する情熱は強く、一番美しく見える場所にそれぞれのガラスが配置してあります。全てがきらびやかにライトアップされているわけではなく、自然光を利用したりして工夫されており、ガラス本来の魅力が引き出された状態で展示してあります。
また、世界中から集められた紀元前の時代の博物館レベルのガラスから、現代のガラス作品まで幅広い時代のガラスが並んでおり、館内に設置されている大判のステンドグラスも見応えがあります。
他の観光地から少し離れているのが難点ですが、これだけ貴重なアンティークガラスが見られる機会は滅多にないでしょう。