ラインの滝
ライン川はスイスアルプスから湧き出た水が、オーストリア、フランス、ドイツ、オランダを経て北海へと流れる1233キロの長い川ですが、その上流にライン川唯一の滝であるラインの滝があります。
ラインの滝は、ヨーロッパ最大級の水量を誇ることで知られ、非常に迫力のあるスケールの滝です。落差はほんの25メートルと、それほど高い滝ではありませんが、幅が150メートルと広く、勢いのある水しぶきで辺りは真っ白、圧倒される光景が広がります。また、ラインの滝は、この地域の水力発電にも利用されてもいます。
1年中を通してダイナミックな滝ですが、雪解け水が流れ込む5月から6月にかけては水量が増えて、さらにインパクトのある姿になります。その時期は気候もよくなるので、川べりにある散歩道を歩いたり、遊覧船に乗って圧巻の滝を眺めるのもよいでしょう。
見どころ
ラインの滝では、船に乗って滝壺まで行く遊覧船ツアーが出ています。この船に乗ると、水しぶきがかかるほどの至近距離まで滝に近づくことができます。さらに、川をのんびり遊覧するだけではなく、滝の中ほどにある岩で降りて、階段を上まで歩いて登るツアーもあります。滝の爆音を聞きながら歩く岩場はスリル満点。文豪ゲーテも驚嘆したというラインの滝の醍醐味を、肌で味わうことができるでしょう。
それから、ラインの滝のほとりには、ラウフェン城があります。とてもかわいらしいほのぼのとした、古き良きヨーロッパの雰囲気を漂わせる城ですが、これは現在、古城ユースホステルとレストランとして使用されています。この城へとのぼる道の途中にある「ケンツェリ」と呼ばれる見晴らし台は、滝の絶景ポイントとして知られています。また、城の頂上までいくと、滝の全体像を上から眺めることが可能です。下からや側面とは全然違う、迫力を感じることができます。城の中庭からは、滝のごく近くまで行ける道もあるので、降りてみるのもよいでしょう。
旅行中で時間が限られているという場合は、川沿いの短い遊歩道を展望テラスまで歩くのがお勧めです。また、レストランやカフェもあるので、滝の音を聞きながら食事をするのもよいでしょう。
なお、ラインの滝までは、シャフハウゼン駅からバスや列車で行くことができます。夏のシーズンには、ラインの滝行きの便が増幅されるので便利です。
チューリッヒ発 ラインの滝午前観光
ドイツ国境に近い北スイスの代表的な景観を楽しみながら、ヨーロッパ随一の大きさを誇るラインの滝へ。迫力のある大自然を楽しめます。