ピラトゥス山
ピラトゥス山は、標高2132メートルを誇るスイス中部に聳え立つ山で、1年を通してハイキングや夏ソリ、冬ソリなどのアクティビティが楽しめる為、人気の観光名所になっています。
ピラトゥス山の名称の由来はイエス・キリストを処刑した人物として有名な古代ローマの司令官ポンティウス・ピラトゥスから来ていて、彼の亡霊がこの山に逃げ込んだという伝説も残っています。また、この山は古代から竜の住まう土地としても恐れられていた為に中世の時代まで人が登ることを禁止していました。
しかし、スイスの技術者ロッハーが19世紀に画期的なラックレール式(歯車式)の登山鉄道を考案し、1889年にはピラトゥス山に総距離4618メートルの路線を開通した為、今まで無理とされていた世界一の急勾配を誇る傾斜度最大48%のピラトゥス山の山頂まで短時間で登ることが可能になりました。
現在はこのラックレール式登山鉄道ルートの他に、空中パノラマ・ゴンドラと空中ケーブルを乗り継ぎながら反対斜面を上昇していくルートもあり、季節ごとに使い分けながら利用することができます。
見どころ
【世界一の急勾配を誇るピラトゥス山の斜面を駆け上る登山鉄道】スイスの技術者ロッハーが開発したラックレール式登山鉄道がピラトゥス山の麓のアルプナッハシュタットから山頂のピラトゥス・クルムまでを30分ほどの短時間で駆け上ります。運行期間は例年、5月から11月までとなっており、冬季は運休しています。
【登山鉄道の反対斜面を上る空中ケーブル】ラックレール式の登山鉄道が走るアルプナッハシュタットの反対斜面には空中パノラマ・ゴンドラと空中ケーブルが走っており、冬季も含めて1年間を通して利用することができます。また山頂のピラトゥス・クルムまで上る以外に途中下車も可能で、途中駅のクリエンザーエックにはレストランがあって食事ができる他、子供向けのスキー練習場に最適なスノーパークや、年間を通して遊べるハイキングコースなどがあり、家族連れでも楽しめるようになっています。さらにクリエンザーエックよりも一段上の駅にはフレックミュンテックの途中駅があり、ここで途中下車することで、ここからクリエンスまでのおよそ6キロメートルを滑り落ちる冬ソリコースや、1350メートルを爽快に滑り落ちる夏ソリのフレッキ・ガウディ、全部で7つのコースが用意されているザイルパークなどのアクティビティを楽しむことができます。
【山頂のホテルで食事と絶景を楽しむ】ピラトゥス山の山頂にはクラシックなホテル・ピラトゥスクルムと、まだ建てられてそれほど経っていないホテル・ベルビューの2つのホテルがあり、おいしい食事と朝日や夕日に映える山の絶景を楽しむことができます。
チューリッヒ発 ピラトゥス山 1日観光
ピラトスの頂上からのアルプスと眼下に広がる湖の景色は息をのむ程の美しさ!ゴンドラとケーブルカー、世界一急勾配の登山鉄道、遊覧船と様々な乗り物を楽しめます。