オーストリア メルク修道院の観光・見所について

メルク修道院

メルク修道院

メルク修道院は、オーストリアのニーダーエスターライヒ州メルクにある世界的に有名な修道院です。東西320メートルに及ぶ広大な敷地を持ち、白と黄色のバロック建築は、まるでお城や要塞のような存在感を漂わせる建物でもあります。ヴァッハウ渓谷のメルクからクレムスまでが世界遺産に登録されており、メルク修道院もそのエリアに含まれています。
メルク修道院は、1089年に、バーデンベルク家の城をベネディクト会修道士に寄進したのが始まりといわれています。
また、マリーアントワネットがフランスへ嫁ぐ際に宿泊した場所としても有名で、修道院のイメージを覆す、とても豪華な内装になっているのが特徴です。テラスからは、ドナウ川を眺めることができ景色も最高。
修道院なので、多くの生徒が学ぶ教育の場ですが、それ以外にも、宝物の展示や大聖堂、古い書物を所蔵する図書館や壁画や天井画、豪華な調度品などをみることができます。非常によく手入れされた素晴らしい庭園も、メルク修道院の魅力だといえるでしょう。

メルク修道院1

見どころ

オーストリアにあるメルク修道院は、何といっても絢爛豪華、美しい装飾が魅力です。質素なイメージの修道院とはまったく異なる雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
また、院内はいくつかの見学コースに分かれており、修道院の歴史やバロック時代について学ぶことができます。中でも、300年以上も前の金庫は興味深い一品で、1683年にオスマントルコの襲来を受けた際に、修道院の重要なものを守るために作られた金庫といわれています。鉄製で、非常に複雑な構造になっています。
それから、「大理石の間」はメルク修道院の大きな見所で、天井にあるフレスコ画はポウル・トローガーが1731年に手がけたものといわれています。この絵は、だまし絵になっており、じっくりと観察してみると角度によって絵の見え方が変わります。天井を見上げていると、不思議な錯覚に陥ることもあるでしょう。
図書館の天井画も見事で、神聖な雰囲気が漂っています。教会にいたっては、非常に豪華できらびやか、一見の価値あり。
それから、メルク修道院には広いテラスがあります。そこからは、メルクの街やドナウ川が一望でき、とても気持ちがよいスポットとなっています。
なお、お土産屋さんでは、修道院で作られたあんずのジャムやリキュール、オリジナルのTシャツなど、ユニークなものが販売されています。個性的で、おもしろいお土産がみつかるかもしれません。