オーストリアザルツブルクの観光・見所について｜現地オプショナルツアーの[みゅう]

ザルツブルク

ザルツブルクはオーストリアの中央に位置する都市です。歴史的な街並みと建造物が数多く残されていることから、1996年にユネスコの世界遺産に登録されています。
西側にはドイツとの国境があり、バイエルン州の州都であるミュンヘンとはわずか140キロしか離れていないため、歴史や文化といった多方面に関して、オーストリアの首都のウィーンよりもバイエルン州とのつながりが深いことが知られています。
この地は古代のローマ帝国が崩壊後、11世紀頃には神聖ローマ帝国が統治していましたが、この時にホーエンザルツブルク城が築かれ、その周辺の城下町が築かれました。その後歴史的には宗教革命や三十年戦争など、ヨーロッパでは争いが絶えませんでしたが、現代に至るまで戦火を免れて、この11世紀の街並みが残されています。
このように古い歴史のある町ですが、文化面においても有名です。18世紀頃には世界的に有名な音楽家であるモーツァルトが幼少期から25歳までの時期をこの地で暮らしていたことから、クラシック音楽の愛好家にとって聖地とも言える場所であり、巡礼に訪れる観光客は現在でも後を絶ちません。

見どころ

最大の見所は何と言ってもザルツブルク市街の歴史地区でしょう。この地区は中世の頃からの古い街並みが残されていて世界遺産にも登録されています。
歴史地区の中にあるホーエンザルツブルグ城は、1077年丘陵地の頂点に築かれた当時の防衛施設で、現在の城内には12体の等身大の使徒像で有名な聖ゲオルク礼拝堂という15世紀末に築かれた建物や、1502年に製造されたオルガンなどがあります。また、ブルク博物館も隣接しており、後期ゴシック様式の豪華なストーブや、中世の魔女狩りの様子を描いた絵画が飾られた壮麗な大広間を楽しむことができます。
その他、歴史地区にあるレジデンツ広場の中央には「アトラス神の噴水」があり、西側にはレジデンツという宮殿の跡地が残されています。この宮殿は17世紀に築かれたもので、18世紀にはモーツァルトが5歳で音楽会を開くなど、クラシック文化の中心としても大変有名な建物です。
さらに、ザルツブルクには聖ペーター僧院教会という有名な男子修道院があります。この建物はロマネスク様式の玄関と、ゴシック様式のマリア礼拝堂など、複数の古い建築技法を組み合わせて建てられており、歴史的価値の非常に高い建物です。この教会に隣接した「シュティフツケラー・ザンクト・ペーター」というレストランはフランク王国のカール大帝に仕えたアルクィンという貴族が訪れた記録が残っており、「世界最古のレストラン」として知られています。

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