ホーフブルク宮殿
ホーフブルク宮殿は、オーストリアの首都ウィーンにある宮殿です。
ホーフブルク宮殿は、中世に建てられた城で、数世紀にわたってこの地を治めてきたハプスブルク家の居城で、ハプスブルク家の強大な力により統治され、領土の拡大とともに、城も美しく拡大されていきました。
6世紀頃には、厩舎とアマリア宮、17世紀にはレオポルド宮、18世紀には帝国宰相宮、書庫、乗馬学校が付け加えられ、現在のヨーゼフ広場へと姿を変えていきました。1807年には、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世の騎乗像がローマのカピトール神殿に建つ皇帝マルクス・アウレリウスの象を模倣して造られました。さらに、19世紀になると、旧ブルク劇場の跡地に、ミハエラー広場の向かいにミハエラー宮を付け加え、壮大な芸術的な城へと姿を変えていきました。1900年頃には、宮殿の最後の増築計画として、新王宮が建設されました。この新王宮は、ヘルデン広場を挟んで向かい合わせに2つの対照的な宮殿を建て、かつての王宮からアーチ状の橋を架けて2つの城を繋げて、さらに大きな城を造り上げるという計画でしたが、この計画が完成する前に帝国は終わりを迎えることとなりました。
見どころ
【皇帝の住居】王宮では、皇帝の部屋や会議室などの見学ができます。当時の皇帝の華やかな私生活を垣間見ることができます。
【シシィ博物館】美貌の持ち主といわれている皇妃エリザベートの人生を知ることができるシシィ博物館も王宮の中にあります。
【宮廷銀器コレクション】王宮内で行われていた豪華な祝宴や140人分の晩餐会の様子が再現されていたり、その祝宴で使われていた繊細な技術が施されている食器の数々、皇帝がどのような食事をしていたのかについての皇帝の食文化についても知ることができます。
【スペイン乗馬学校】スペイン乗馬学校では、リピッツァーの白馬たちが披露するピルエッテからカプオーレまでといった高等馬術の演技の数々を間近で見ることができます。演技や朝の調教練習の様子などの実施日については事前に確認のうえ、乗馬学校ガイドツアーに参加することもオススメです。
【王宮宝物館】ハプスブルク家の歴代の皇帝が集めた珍しい文化財を見ることができます。神聖ローマ皇帝の帝冠やオーストリア皇帝の帝冠を始め、15世紀のブルゴーニュ公国の財宝、金羊毛騎士団の財宝などが展示されており、見ることができます。
【アルベルティーナ美術館】世界最大の規模の重要なコレクションの数々で知られており、デューラーの「野兎」やクリムトの女性像などの有名な作品が所蔵されています。さらに、新たなコレクションとしては、ピカソやモネといった有名な画家の作品をもみることができます。