シェーンブルン宮殿
シェーンブルン宮殿は、フランスのベルサイユ宮殿に負けない壮麗なバロック宮殿として建てられ、かつてはハプスブルク皇帝一家が1年の大半を、この夏の離宮で過ごしていました。この壮麗な宮殿の建設を命じたのは、ウィーンに押し寄せたオスマントルコ軍を撃退したことで知られる皇帝レオポルト1世で、責任者に建築家のフィッシャー・フォン・エルラッハを指名し、12年の建設期間を要して建設されました。そして1744年には、かの有名なマリー・アントワネットの母親である女帝マリア・テレジアによって大規模な改築が行われ、現在の宮殿の形となりました。現在の宮殿の外壁色はテレジア・イエローと呼ばれる黄色ですが、かつてはピンク色をしていて、また、このテレジア・イエローに関してもマリア・テレジアは黄金色を希望していましたが、厳しい財政状況を考慮してイエローにしたそうです。
この宮殿には全部で1441室の部屋があり、観光客向けに40室ほどが公開されています。これらの部屋は歴史上の舞台にもなっており、有名所では、6歳のモーツァルトが女帝マリア・テレジアと、その娘のマリー・アントワネットの前で演奏を披露した「鏡の間」や、オーストリア帝国の最後の皇帝であるカール1世が1918年に退位文書に署名した際に使用した「青い中国のサロン」などの部屋が知られています。さらに1814年のウィーン会議や1961年に行われた米ソの東西首脳会談に使用された大ギャラリーも有名です。
この宮殿の敷地内には、他にも迷路庭園や動物園などがあり、全ての施設の観光客数を合わせると年間700万人近くがこの世界遺産を訪れています。
見どころ
【歴史上の舞台にもなったシェーンブルン宮殿の各部屋】シェーンブルン宮殿は1441室ある部屋の内、40部屋ほどを観光客に公開しています。その中には天才児として名を馳せた、まだ幼いモーツァルトがマリー・アントワネットらの前で演奏を披露した「鏡の間」や、女帝マリア・テレジアの夫であるフランツ・シュテファンが執務室として利用していた「漆の間」などがあり、歴史上の人物が過ごした部屋や、歴史の舞台になった部屋を見学できます。
【シシィの思い出が詰まった馬車博物館】皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后で、ヨーロッパ一の絶世の美女と謳われ、またシシィの愛称でも知られる皇后エリザベートの思い出が詰まったヴァーゲンブルク(馬車博物館)には、婚礼の際に使用した馬車や、彼女の子供達用の馬車、暗殺される直前に乗っていた馬車、暗殺後に彼女の棺を運んだ霊柩馬車などが展示されており、また馬車以外にも花嫁用の長いケープや黒いドレスの他、彼女が愛用した乗馬鞍などの展示品も見ることができます。
【家族連れが楽しめる迷路庭園】1892年に姿を消した迷路庭園が1996年に復活し、家族連れの観光客に人気の施設になっています。ここでは子供達の楽しそうな笑い声がいつも響いています。
【最先端施設を完備する世界最古の動物園】この動物園は女帝マリア・テレジアの夫であるフランツ・シュテファンが宮殿の庭園に新設したもので、世界最古の動物園として知られています。現在では500以上の動物が飼育されていて、また最先端施設が完備された近代的な動物園としても知られています。
ウィーン発 シェーンブルン宮殿コンサートチケット(ディナー付プランもあります)
ハプスブルク家の夏の離宮として有名なシェーンブルン宮殿で、本格的なクラッシックのコンサートをお楽しみいただけます。シェーンブルン宮殿劇場管弦楽団とシェーンブルン宮殿室内アンサンブルのいずれかの楽...
ウィーン発 【プライベートツアー】 専用車送迎付き シェーンブルン宮殿コンサート鑑賞
ご宿泊ホテル〜会場間の専用車往復送迎とコンサートチケットが含まれるツアーです。歴代の皇帝の祭典とコンサートが催された由緒ある会場で、素晴らしい音楽をご堪能ください。