イタリア ポンペイ遺跡の観光・見所について

ポンペイ遺跡

ポンペイ遺跡

ポンペイ遺跡は、イタリア南部の都市ナポリ近郊にあったローマ時代の古代都市の遺跡です。ここはかつて、活火山であるヴェスビオ山のふもとにあり、海にも面した港町でした。地中海貿易の中継地であり、ヴェスビオ山の斜面でさかんに行われていたブドウ栽培により生産されたワインなどが有名で、ローマ人の中でも富裕層が余暇地として邸宅を構えていた優美な都市でもありました。
それが、有名な79年のヴェスビオ火山の噴火で発生した火砕流により、一夜にして火山灰に埋もれ、そこに住む住民もろとも街全体が消え去ってしまったのです。その日、8月24日の午後に大噴火が発生して火山灰が街に降り続けましたが、多くの人は避難せずに自宅に残って一夜を過ごしました。そして大噴火から8時間後に突如発生した高温の火砕流が街を呑み込み、人々は焼死してしまいます。なぜ人々が避難しなかったかは不明ですが、一説には財産を残して避難することを躊躇したのではないかと言われているようです。
その後、ポンペイの街の小規模な発掘作業はあったものの、本格的な発掘作業が始まるのは19世紀に入ってからでした。1863年に考古学者ジュゼッペ・フィオレッリが火山灰に埋もれた穴に石膏を流し込み、遺体の跡の空洞を立体化して住民の姿を再現する、という方法を導入して以降、発掘手法が発達し火山灰の下に埋もれていた町が次々と姿を表しました。主だった発掘箇所は保存状態も良く、公開されており、当時の人々の生活を垣間見ることができる観光スポットとして人気を集めています。

ポンペイ遺跡1 ポンペイ遺跡2

見どころ

ポンペイ遺跡はその成り立ちの悲劇性から、小説や映画にも題材として取り上げられたこともあり、世間の注目を集めてきました。誰しもがテレビなどで見聞きしたことのある展示物としては、石膏で型どられた、亡くなる直前の恐怖や絶望の表情をそのまま残した住民の姿です。火砕流で突然絶命し、そフ後も短時間で一気に降り注いだ火山灰で、その姿が崩れることがなく保存されたという奇跡の歴史的史料です。
この石膏像には、一家全員が揃っていて身内を気遣う姿が残っているものや、首輪を付けた飼い犬がもだえ苦しんでいる様になっているものなど、いろいろとあり、これらもポンペイ遺跡では、間近で見学をすることができます。
また、ポンペイ遺跡が観光客に人気があることの一因には、古代ローマの美しい街並みが、色彩も美しいよい保存状態で残されており、そこを歩いて見て回れるということです。壁画やタイルなど、色彩が失われずに壊れてもいないこと、街の建物の並びがそのままで整然と区画されているということに驚きます。豪華な建築物からは当時の富裕層の豊かで明るい生活を垣間見ることができ、まるで古代ローマ時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。
見所がとても多いことに加えて遺跡が広大であることから、見学には時間に余裕をもつことと、石畳なので歩きやすい靴で向かうことが必要です。個人で訪れて中を効率よく回るためには、入り口で日本語のガイドブックが販売されているため、それを利用したり、スマートフォンでポンペイ案内のアプリを利用するという方法があります。広大な遺跡の見どころをガイドが効率よく案内してくれるローマやナポリからの日本語ツアーで訪れるのがお勧めです。

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