イタリア ドゥカーレ宮殿の観光・見所について

ドゥカーレ宮殿

ドゥカーレ宮殿

ドゥカーレ宮殿は、イタリア・ベネチアにある宮殿です。サンマルコ広場にあり、ベネチア・ゴシック建築の代表作とも言われています。共和国の総督邸で政庁、裁判所として使用されていたところでもあります。
現在の建物は中心にある中庭を囲むように建てられています。
9世紀頃、古代ローマの城砦があった場所に建築され、15世紀には本格的な大改築が行われたものです。
ドゥカーレ宮殿は独特なアーチ形の柱が特徴的です。大理石で作られた壁面は、かつての栄華を誇るように豪華な雰囲気を醸し出しています。レースのような細やかな装飾がなされ、イスラム建築のような雰囲気も感じられます。
宮殿内部には、15世紀から16世紀に活躍したベネチア派の画家たちの壁画や天井画が施されており、ベネチアの繁栄や黄金期の栄光を感じることができるます。
また、毎年ドゥカーレ宮殿はベネチア国際映画際の会場としても使用されており、多くの映画ファンが集まる場所でもあります。

ドゥカーレ宮殿1 ドゥカーレ宮殿2

見どころ

ドゥカーレ宮殿の中でも見逃せないのは「黄金の階段」です。当時の富と権力を感じさせるように、階段は24金の黄金で縁取られ、細かな装飾がなされた豪華なものです。
「大評議の間」には、世界最大の油彩が展示されていることでも有名です。ティントレットの「天国」という作品で、縦7メートル、幅22メートルという迫力ある絵画は一見の価値があります。「大評議の間」の窓からは、サン・ジョルジョ・マジョーレ教会の美しい姿を眺めることもできます。
それから、3階と4階には、「元老院の間」「4つの扉の間」「10人委員会の間」「ブッソラの間」などがあります。これらの部屋には、イタリアを代表する画家たちの作品が多数展示されているほか、作品、剣、盾、銃や石弓など、当時実際に使用されていた武器もみることができます。
ドゥカーレ宮殿は運河を隔てて牢獄と繋がっています。そこを渡る橋は「ため息の橋」と呼ばれています。この名称は、囚人が独房に入る前にベネチアの町を見ることができるのが最後…というのが由来のようです。この橋を渡り、きらびやかで絢爛豪華な宮殿と暗い牢獄のギャップを感じることができます。
ドゥカーレ宮殿は自分で自由に歩き回ることもできますが、日本語ガイドツアーに参加するとそれぞれの絵画の説明や歴史なども聞くことができます。

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