イタリア サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の観光・見所について

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、別名「花の聖母マリア」とも言われる場所であり、イタリアのフィレンツェに高く聳え立つキリスト教・カトリックの教会です。
巨大ドームが特徴の大聖堂、八角形の形状のサン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョット鐘楼の3つの建物で構成されています。大聖堂の正面玄関と向き合ってサン・ジョヴァンニ洗礼堂が立っており、大聖堂の横にジョット鐘楼が立っています。また、大聖堂の東側には美術館があり、教会の宝物をはじめ美術品がおさめられています。
アルノルフォ・ディ・カンビオの設計により、1296年の着工後長年の歳月をかけて建設され、1436年に捧堂式が行われました。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂は、3つの建物の中でも最も古いロマネスク建築です。
フィレンツェ歴史地区は、ユネスコの世界遺産に登録されていて、この3つの建築物も世界遺産に含まれています。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂1 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂2

見どころ

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、イタリアのフィレンツェの街の象徴的な存在で、世界的にも最も有名な観光地でもあります。
外装は、ピンクと白と緑の大理石に覆われており、白を基調にし3色のコントラストが壮麗さを醸し出しているものです。
大聖堂内に入ると、天井には画家ヴァザーリの描いた「最後の晩餐」が圧巻の素晴らしさで、ステンドガラスの窓からは美しい光が大聖堂内を彩ります。世界最古の時計を見ることもできます。463段の階段を登れば、屋上からフィレンツェの街のパノラマビューを目にする事ができます。エレベーターがない為体力が必要ですが、疲れを忘れるぐらい素晴らしい眺めを体感できます。
また、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を夜に訪れるとライトアップされ、昼間には見る事が出来ない荘厳な外観を堪能することが出来ます。
鐘楼には、414段の階段を上り、大聖堂と洗礼堂を目の前で見る事が出来ます。写真を撮るにも、絶好の場所でもあり、更に赤い屋根瓦の街並みが美しいものです。観光客としては、大聖堂と鐘楼のどちらに登ろうかと迷うところですが、体力的に問題なければ両方の眺めを味わいたいものです。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂は、3つの黄金の扉が最も見所とされ、豪華で繊細な細工が見ごとで、特に東側のミケランジェロが名付けたギベルティ作の「天国の扉」は、観光客の列が出来る程有名です。現在はレプリカがはめられており、オリジナルの「天国の扉」は大聖堂に付属の博物館に納められています。洗礼堂内部は、聖書にまつわる多くの場面を描いたモザイク画で飾られています。