ピサの斜塔
ピサの斜塔は、イタリアのトスカーナ州、ピサ市にある世界的に有名な鐘楼で、斜めに傾いているのに倒れないことで知られ、中世には世界の七不思議の内の一つにも数え上げられました。
ピサの斜塔は世界遺産に登録されていますが、単独の建物で登録されている訳ではなく、ピサのドゥオモ広場の一部に含まれ、正式にはピサのドゥオモ広場の名称で登録されています。ドゥオモ広場には他にも大聖堂や洗礼堂、墓所回廊、付属美術館の4つの建物があり、広場の敷地内に全ての建物が並んで建てられています。
このロマネスク様式の鐘楼は高さが55メートルあり、重量は14,453トンあって、階段の数は297段にのぼります。一時は傾きが5.5度まで悪化していましたが、1990年から11年間掛けて行われた改修工事によって3.99度まで是正し、現在は倒壊の心配はないとされています。傾斜の原因はこの改修工事の際に行った調査で判明し、建設場所の土壌の質が不均等で、南側の土が極端に柔らかく、時間と共に序々に南側だけが傾いていった結果、起こった現象だと分かりました。この改修工事では、傾斜を克服する方法として、当初は鐘楼の北側と南側におもりを載せてバランスを保つ方法が考案されていましたが、最終的に傾いていない地盤の北側を掘削する方法が実施されました。また、2008年には監視担当エンジニアのミケレ・ジャミオルコウスキ教授が倒壊の危険性について、「あと300年は心配ない」という見解を発表しました。
なお、ピサの斜塔は世界一傾いている建物としてギネスブックに長らく掲載されていましたが、現在は他の建築物が掲載されています。
見どころ
【ピサの斜塔の定番・写真撮影】ピサの斜塔を目の前にしてやることといえば、ポーズをとっての写真撮影、まさしく定番中の定番です。鐘楼を手で支えるポーズはもちろんのこと、上から手でつかんだり、手のひらに載せてみたりできます。世界的な観光地でそんなことやってはずかしいと思う必要はありません。世界中の観光客が皆やっているので全然、大丈夫です。
【ピサの斜塔の展望台から眺める景色】ピサの斜塔は料金を払って切符を購入すれば、登ることができます。階段を登ってたどり着く一番屋上の展望台は2段式になっていて、展望台の円周に沿って隣の大聖堂や周辺の町並みを一望することができます。西方向には大聖堂があり、東方向にはフィレンツェの町並みが広がっています。
【ピサの大聖堂】ピサの斜塔のすぐ隣にはピサの大聖堂があります。ピサの大聖堂は1063年にサラセン艦隊をパレルモ沖で撃破した記念に建てられたとされている建物で、その中には彫刻や絵画で彩られた祭壇や、凝った装飾の天井、ビザティン様式の影響が見られる壁柱などがあり、あまり知られていませんが、なかなか見ごたえのある造りになっています。さらに14世紀に制作されたゴシック様式の説教壇や、ガリレオが振り子の等時性を発見した祭に使っていたとされるランプなども展示されています。
【墓所回廊の中庭】鐘楼と同じ敷地内にある墓所回廊には中庭があり、その空間はとても広く、またその空間には厳かな雰囲気が漂っています。
フィレンツェ発 ピサと斜塔を観光 日本語アシスタントとピサの斜塔入場付き
ピサの見どころを日本語アシスタント同行で回ります。有名なピサの斜塔に入場できる人数は厳しく制限されており、予約も難しいですが、このツアーでは入場予約をしているので搭に昇ることができます。
フィレンツェ発 【プライベートツアー】日本語アシスタントと専用車で行くピサの斜塔込み ピサ、ルッカ1日観光
車も日本語アシスタントも貸切でピサとルッカを訪れます。ピサでは有名な斜塔に入場します。中世の城壁と街並みが残るルッカではのんびり散策をお楽しみください。