スパッカナポリ
スパッカナポリは、ナポリの古い街並みが残る一角の街で、人気の観光スポットとして有名な場所です。長い歴史と今の暮らしが混ざり合った旧市街地のスパッカナポリは世界遺産に登録され、今や世界中から観光客が押し寄せる観光スポットになっています。スパッカナポリは「ナポリを2つに割った」というその名の通り、旧市街地には見事に直進する通りが貫いています。ビア・ビッカリア・ベッキア通りとビア・ドォーモ通りが交差するところがスパッカナポリの入り口になります。
ナポリの下町の雰囲気が今なお残っている街で、タイムスリップをしたような路地が街を網羅しています。路地の周りには教会などの見所が点在しており、素敵なお店やおみやげ店、飲食店などもたくさん建ち並んでいますので、ぶらぶら歩きながら散策するのも楽しいです。趣がある石畳の路地では、バケツが上から下りてきて郵便物を受け取るなど、下町ならではのナポリの生活を垣間見ることができます。
スパッカナポリには、「ヴェールに包まれたキリスト」で有名なサンセヴェーロ礼拝堂やジェズ・ヌォーヴォ教会などの他に、巨大地下豪や地下都市などの観光スポットもあります。特に日曜の夕方近くになると、プレゼービオが並ぶ有名な通りは満員電車のように人がごったがえして、身動きがとれなくなるほどです。
歴史ある街を名物のナポリ・ピッツァを食べながら、時間をかけて観光するのも楽しいでしょう。
見どころ
スパッカナポリの人気の観光スポットにサンセヴェーロ礼拝堂があります。礼拝堂の中は決して広くはありませんが、祭壇の前に有名な「ヴェールに包まれたキリスト」があります。浮き出た血管やレースの刺繍などあまりにも精密に作られていて、大理石で造られている作品とは思えないリアルさがあります。堂内の神聖な雰囲気と相まって、心が洗われるような不思議な場所です。
ジェズ・ヌォーヴォ教会も印象的な教会です。1584年に宮殿を教会に改装したもので、内部はシンプルな外観からは想像ができないほどゴージャスなバロック様式で飾られています。
スパッカナポリには、教会の回廊から地下へ続く階段を下りていくと、小さなポンペイのような考古学ゾーンが残っています。ギリシャやローマ時代には生鮮食品の市場として使われていた場所や、財産を保管する金庫的な役割をしていた場所などを見学することができます。その他に古代ギリシャ人が残した埋葬用の小部屋や古代ローマ人が使用した地下水道、そして近年では第二次世界大戦中に防空壕として使われたナポリの地下空間など、地下40メートルのスパッカナポリを専門のガイドの案内で探検できます。壁面に当時の落書きがリアルに残っていたり、数千年の時間と歴史がとどまる地下空洞を歩いてタイムスリップを味わってみましょう。
サンドメニコ広場には、お菓子がおいしいと評判のカフェがあります。このお菓子をわざわざ買い求めに来るナポリっ子もいるくらい評判が良いそうです。
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