イタリア エメラルドの洞窟の観光・見所について

エメラルドの洞窟

エメラルドの洞窟

イタリアの夏の避暑地としても有名なアマルフィー海岸に面するコンカ・ディ・マリーニという町に、エメラルドの洞窟（グリッタ・ディ・ズメラルド）があります。
ロベルト・ロッセリーニの映画の舞台としても使われたエメラルドの洞窟は、1932年に漁師によって発見されました。洞窟内部は一部が外の海と繋がっている海水湖でもあり、海と繋がっている開口部から日中の光が差し込み、それが湖底に反射して水面をエメラルド色に見せるのです。光の加減では青く輝くこともあります。
このエメラルドの洞窟は海岸全体の地殻変動によって崖が裂けたり、崩壊することで洞窟が出来たと考えられています。漁師が小さな穴から洞窟内部を覗いて見つけるまで、長い間その存在は知られていませんでした。いまは大きな入り口が作られて、船に乗って洞窟内部に行くことができるようになりました。波の高くなるカプリ島の青の洞窟よりも入れる確率が高いといわれています。

見どころ

エメラルドの洞窟は、カプリ島にある有名な青の洞窟ほどは知られておらず、観光客の数は多くはないのですが、逆にその静けさがまた魅力となっています。
エメラルドの洞窟へはアマルフィかポジターノからバスや車・船で行くことができます。バスや車で到着したら地上から洞窟までエレベータで降りることができるます。船であれば洞窟の入口すぐ側に接岸されます。そして洞窟内への小船の乗船場所まで歩き、小船で洞窟内を見学します。
洞窟内部は出入り口のほかに水面下で外海とつながり、その空間から差し込む光が非常に透明度の高い水に映りこんで、薄暗い洞窟内をエメラルドグリーンからターコイズブルーへと変化させていきます。水深10メートルくらいの海底がすぐそこにあるかのような錯覚を起こさせ、石灰質の地層と鍾乳石でできた24メートルの高さの洞窟の中に幻想的な光景を作りだしています。10分くらいの見学時間の後半では、船頭がおもむろにオールで水を跳ね上げ、エメラルド色の水しぶきを見せてくれることがあります。跳ね上がった水滴が水面に落ちるさまは、声も出ないほどの美しさです。

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