イタリア アルベロベッロの観光・見所について

アルベロベッロ

アルベロベッロ

ブーツの形をしたイタリアのかかとの上あたりに位置するのがアルベロベッロで、プッリャ州のバーリ県に属します。バーリ駅からは鉄道で約1時間半で到着します。この街のアイア・ピッコラ地区とモンティ地区に集まるトゥルッリと呼ばれる建物の景観が
1996年にはユネスコ世界遺産に登録されました。トゥルッリは石灰岩をモルタルを使わずに円錐型に積み上げて造られており、壁は真っ白に塗られています。屋根の先端には様々な意匠の尖塔がつけられ、まるでおとぎ話に出てくるような建物です。もともとは重い税金から逃れるために簡単に壊せるように作られたという歴史を持ち、強い日差しを避けるために白い塗装がなされています。
アルベロベッロは春が観光のベストシーズンです。ただ、気温の高くなる夏でも湿気が無いカラッとした暑さなので日陰や建物の中に入ると過ごしやすく感じます。秋の終わりからは雨の日が多くなるので、傘や防寒具があるといいでしょう。
アルベロベッロは小さな町なので、一日中この街で観光をすることは少なく、隣町のマテーラやバーリも合わせて観光するルートに人気があります。

アルベロベッロ1 アルベロベッロ2

見どころ

アルベルベッロでは現在でも建物の約25パーセントがトゥルッリです。
もともとアルベロベッロを含むプーリア州のこの辺りは、石灰岩が多くあるためトゥルッリ自体が珍しい建物というわけではありませんが、街の中心部にはこれほどたくさんのトゥルッリが立ち並ぶ風景はこの街でしか見ることができません。旧市街地のトゥルッリの多くは土産物屋や飲食店に転用されているものもありますが、その他の地区では現在でも多くが住居として使われています。
少し高台にあるジャンジローラモ広場やベルベデーレからは、とんがり屋根のトゥルッリが軒を連ねる光景を見ることができます。
観光客で溢れる旧市街地とは別に新市街には、地元の人が集まるカフェやレストランがあります。また、とても珍しい二階建てのトゥルッリも新市街にあります。
サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂は、街で一番大きな教会です。