バッキンガム宮殿
バッキンガム宮殿はイギリスのロンドンにある宮殿です。この宮殿は1703年にバッキンガム公ジョン・シェフィールドという貴族が、もともと桑畑が生い茂っていたこの土地に自分の家を建てたバッキンガムハウスが始まりとされていて、当時はレンガのみで作られた非常に粗末な邸宅でした。しかし1761年に当時の王であるジョージ3世が后や王子とのんびり過ごすための別荘としてこの土地を購入し、住み着くようになりました。次の王位に着いたジョージ4世はこのバッキンガムハウスを作りなおすことにして、建築家であるジョン・ナッシュに設計するよう命じました。最終的に1825年の着工から12年かけてネオクラシック様式の新しい宮殿を建てました。
このバッキンガム宮殿が完成した1837年に、当時即位したばかりのビクトリア女王がセント・ジェームズ宮殿という別の場所からこの地に引っ越してきて以来、バッキンガム宮殿はイギリス王家の公式の邸宅となりました。
1913年にはさらに改築が施され、宮殿にはバルコニーが作られました。このバルコニーからは祝日には王室一家が国民に姿を見せるという伝統がこの頃から現在に至るまで続いています。
この宮殿は面積は約1万坪にもおよび、500人ほどの職員がいて毎年4万人もの人が招待されています。宮殿内には舞踏会場や音楽室、美術館、図書館などが配置されており、イギリス王族の華やかな毎日をうかがわせる豪勢な宮殿と言えます。
見どころ
バッキンガム宮殿では7月下旬から9月下旬にかけては一般向けに開放されているため、実際に敷地内に入場したい人はこの時期が見所ではないかと思います。
また、この宮殿で行われる最も人気のあるイベントである衛兵交代式は、観光する上で外せないポイントであるといえるでしょう。衛兵交代式ではグレナディアガーズやコールドストリームガーズなどの5つの近衛連隊が順番に門番を行っており、これらの連隊の行進を眺める事ができます。特に王の誕生日にはもっとも派手な交代式が執り行われることが知られています。このイベントはトルーピング・ザ・カラーと呼ばれています。この衛兵交代式は4月から7月までは毎日、それ以外のじきには2日1回の午前11時30分に決まって行われるので、この時間に宮殿を訪れることをお勧めします。
さらに、バッキンガム宮殿の正面にある広場にはヴィクトリア記念碑が建立されています。これは19世紀中ごろに即位してこの地に移り住んできたヴィクトリア女王の偉業を称えるもので、イギリスの黄金時代を支えた女王をかたどった金色の記念碑は、イギリスの国民のシンボルの1つといっても過言ではありません。
最後に、バッキンガム宮殿のすぐ隣にはセント・ジェームズ・パークという自然公園があります。この公園は典型的なイギリス式庭園で、大きな池や噴水を眺めながらベンチに腰掛けて日光を浴びると言う、のんびりした休日を過ごすには最適な場所と言えるでしょう。
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