コッツウォルズ観光 ~魅力的な村々とのどかな風景

コッツウォルズ観光 ~魅力的な村々とのどかな風景

美しい自然とゆったりした時間が流れるコッツウォルズへ

イギリスの観光地の中でも抜群の人気を誇るコッツウォルズ。丘陵地帯にイギリスの原風景の光景が今でも残るコッツウォルズには、美しい自然と魅力的な村々が点在しています。
観光で訪れる方にコッツウォルズの魅力をご紹介します。

バイブリー アーリントン・ロウ

バイブリー アーリントン・ロウ

歴史の流れに取り残された村々

素朴な風景が広がるコッツウォルズ。コッツウォルズの村々が中世の時代からタイムスリップしたように残っている理由は、この地域が辿ってきた歴史にあります。
コッツウォルズは14世紀から16世紀にかけて、羊毛や毛織物の取引で栄えていました。そのため、この時代に建てられた羊毛の取引所跡が村の中心にある村が多く残っています。そして、羊毛取引で巨額の富を手に入れた富豪は、貴族の館「マナーハウス」で優雅な暮らしをしていました。現在はこれらのマナーハウスの多くが、ホテルに改築されており、観光で訪れて宿泊することができます。

カッスルクームのマーケットクロス

カッスルクームのマーケットクロス

しかし、18世紀産業革命が起こると、マンチェスターやリバプールなどを中心とした綿工業などの繊維産業が急速に発展し、コッツウォルズに多くの富をもたらした毛織物産業は斜陽化していきました。産業革命期に物流を支えるためにイギリスの鉄道網が整備されましたが、産業革命に乗り遅れる形になったコッツウォルズには鉄道が敷設されず、14世紀以来の姿が、ほとんど手つかずのまま残ることになったのです。

コッツウォルズの羊たち

コッツウォルズの羊たち

ロンドンからコッツウォルズへのツアーの決定版
ロンドン発 憧れのコッツウォルズ周遊1日観光ツアー

ロンドンから日帰りでコッツウォルズを訪れるならこのツアー!
コッツウォルズでも人気の4つの村を訪れるので、コッツウォルズの村をできるだけ多く訪れてみたい方にお勧めです。訪れる村は、バーフォード、バイブリー、ストウ・オン・ザ・ウォルド、ブロードウェイ。
日本語アシスタントが同行するので、フリータイム中に訪れたいお店やカフェなどの情報も聞くことができますよ。


川底まではっきり見える透明な水が流れていく小川や、羊たちが草を食む丘陵、その中にハチミツ色の石造りの建物が並ぶかわいらしい町や村。昔から変わらぬ光景が残るコッツウォルズは、イギリスを観光で訪れるなら絶対に訪れていただきたい場所です。

バイブリーのコルン川と白鳥の親子

バイブリーのコルン川と白鳥の親子

コッツウォルズへの現地ツアーはこちら

コッツウォルズの村々
バイブリー(Bibury)

自然をモチーフにした美しい模様を描いたことで知られるウィリアム・モリスが「英国で最も美しい村」と称えたのがバイブリー。コッツウォルズの村の中では人気ナンバー1の村です。透き通った水がゆるやかに流れるコルン川にはマスが泳ぎ、水面には羽を休める鳥たちの姿を目にすることができます。草木が茂る平地に、石造りの家が軒を連ねるアーリントン・ロウの景色は、バイブリーの光景の代名詞的な光景です。アーリントン・ロウの家は中世に作られた本当に小さな家ですが、今でも人が住んでいます。また、バイブリーを代表するホテル、スワンホテルは建物が蔦で覆われ、季節によって変わる美しい姿を見せてくれています。美しい自然の景色の中での生活。憧れますね。

ボートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)

村の中心を流れるウィンドラッシュ川を中心に、川沿いにカフェや雑貨店の並ぶボートン・オン・ザ・ウォーターも、コッツウォルズの人気の村の一つ。透明な水が流れる水深30cm程度の浅い川では、夏場には靴を脱いで水遊びをする子供や、川べりに腰かけて足を浸す人の姿を多くみかけます。川沿いには芝生の広場が続き、天気の良い日にここに腰を下ろして休息するのは最高に気持ちいいですよ。観光客向けのアトラクションもありますが、やっぱり村の散策と川のせせらぎを聞きながら芝生でのんびり過ごしてほしい村です。

ロウアー・スローターからフットパスを通ってアッパー・スローターへ(Lower Slaughter & Upper Slaughter)

ボートン・オン・ザ・ウォーターの北へ約2kmのところにあるロウアー・スローター。アイ川のほとりにあるロウアー・スローターの村にはコッツウォルズらしい石造りの家々が並び、11世紀に建てられたという水車小屋など、写真に収めたい美しい風景がたくさんあります。そして、このロウアー・スローターから約1.2km北西にあるのがアッパー・スローターです。この2つの村はアイ川沿いにあるフットパス(自然の中に作られた小路)でつながっています。イギリスには牧草地や森林を歩くたくさんのフットパスがあり、自然を愛するイギリス人はフットパスを歩くのが大好きです。ロウアー・スローターから40分ほど歩くと、アッパー・スローターに到着。マナーハウスや古い教会などがあるアッパー・スローターは落ち着いた雰囲気のコッツウォルズの村です。ロウアー・スローターもアッパー・スローターも、他の村よりは観光で訪れる人は少ないですが、それだけにゆったりとした雰囲気が感じられる穴場です。

ブロードウェイ(Broadway)

その名のとおり、広い道「ブロードウェイ」が村を貫いており、その両脇には石造りの建物が並んでいます。かつてコッツウォルズでは羊毛を運ぶ馬車が往来しており、ブロードウェイはその途中の宿場町として栄えました。雑貨や日用品を並べる店やカフェを除きながら散策するのが楽しい村です。宿場町であったこの村で今でも営業を続けるリゴン・アームズは、中世から続く伝統と格式のあるデラックスホテル。できれば、宿泊していただきたいですが、ホテル内のレストランでアフタヌーンティを楽しむだけでも、きっと優雅なひとときが過ごせると思います。村の近くの丘に建つブロードウェイ・タワーからの景色も、広大なコッツウォルズの景色を見渡すことができる絶景スポットです。

カッスルクーム(Castle Combe)

英語のお風呂「BATH」の語源となったといわれている人気の観光地バースから、車で30分ほどの場所にあるカッスルクームは、「英国で最もかわいらしい村」に何度も選ばれている小さな村。「ザ・ストリート」と名付けられた道の両側に、お互いに寄り添うようにして並んでいるハチミツ色の家を見ながら歩くのは楽しい時間です。かつては貴族の館であったマナーハウスは今では優雅な雰囲気をそのままの残したホテルになっており、よく手入れされた美しい庭園を眺めながらアフタヌーンティを楽しむことができます。

ストウ・オン・ザ・ウォルド(Stow on the wold)

ストウ・オン・ザ・ウォルドは、かつて交通の要衝として栄えた町で、ボートン・オン・ザ・ウォーターからは北に車で15分ほどのところにあります。14世紀には年に1度、羊取引の市場が開かれ、最盛期には2万頭もの羊が取引されたそうです。また、ストウ・オン・ザ・ウォルドはアンティークを扱うお店が集まる町としても知られていましたが、今ではアンティークだけではなく雑貨を扱うお店も多くあり、お気に入りのお土産探しにおススメの町です。

レイコック(Lacock)

レイコックはイギリスの環境保護団体「ナショナルトラスト」が村全体を管理して保護しており、19世紀になってからは新しい建物が建てられていないという村。30分ほどで村全体を周れるぐらいの小さな村ですが、歩いているだけでも中世の村に迷い込んだようです。レイコックは、多くの映画の舞台にもなっており、その中でもレイコック・アビーは映画「ハリー・ポッター」のロケが行われた場所として知られています。

チッピングカムデン(Chipping Campden)

「王冠の中の宝石」と称されるチッピングカムデンは、中世に毛織物の取引きで栄えた村。かつて市場が開かれていたマーケットホールが今も村の中心に残っています。はちみつ色のコッツウォルド・ストーンで建てられた家並みがハイストリート沿いに続き、少し歩くとやかやぶき屋根の邸宅などもご覧いただけます。

コッツウォルズのラベンダー畑

7月になると大地を明るい紫色で染めるラベンダー畑がコッツウォルズにあります。スノーズヒル・ラベンダー園は見渡す限りのラベンダー畑の中で、心地良い香りを感じながら散歩ができる場所です。ラベンダーで作ったオイルや石鹸などのお土産も買うことができます。中でもラベンダーの花が入ったアイスクリームは一番人気です。

コッツウォルズのラベンダー畑

コッツウォルズのラベンダー畑

コッツウォルズならではのお土産
ハフキンス

コッツウォルズの村のひとつバーフォードで創業した歴史あるベーカリー。ストウ・オン・ザ・ウォルドにも店舗を構えており、アフタヌーンティや、スコーンと紅茶だけのクリームティーなどをお店で味わえます。お土産にはハフキンスのお菓子やジャム、そして一番人気なのはハフキンスのロゴをデザインしたエコバックです。

コッツウォルズ・チョコレート・カンパニー

ストウ・オン・ザ・ウォルドにある「コッツウォルズ・チョコレート・カンパニー」のチョコもお土産におススメ。地元で作られたチョコレートのお味はもちろん、可愛らしくデザインされたチョコレートや、思わず手に取ってみたくなるパッケージのチョコレートなど、もらった人に喜ばれること間違いなしです。

コッツウォルズ・チーズカンパニー

コッツウォルズ・チーズカンパニーは、コッツウォルズのモートン・イン・マーシュという村で2006年に創業。今ではストウ・オン・ザ・ウォルドとバーフォードにも店を構えます。地元の素材にこだわったチーズを中心に、オイル、マスタード、ジャムなどの食材やクッキーやビスケットが揃っています。なんといってもネズミのロゴマークがかわいいです!

コッツウォルズには多くの魅力的な村がありますが、これらの村々を列車やバスなどの公共交通で効率的に訪れることは難しいです。ロンドンからのバスツアーを利用すれば、途中の風景も楽しみながら、時間の無駄なくコッツウォルズの村をいくつも訪れることができます。途中の村で宿泊するプランもあるので、ゆっくり滞在してコッツウォルズを満喫するのもいいですね。


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