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リーベス・ニグルムRibes Nigrum
~天然の抗ヒスタミン剤、春の花粉症予防と対策~
ローマより発信、カシワタニです。
もうすぐ2月、暦の上では春が始まります。
花粉症でお悩みの皆さん、対策はどのようにされていますか?
私は数年前に突然発症してしまい、春がとても辛い季節になってしまいました。
長年花粉症で悩まれている方々の大変さが、ここ数年でようやくわかるようになったのです・・・
イタリアには医薬品を取り扱う薬局のほかに、“エルボリステリアErboristeria”と呼ばれるハーブ専門店もたくさんあることをご存知でしたか?
日本でいうところの「漢方薬局」に近いものがありますが、エルボリスタと呼ばれるハーブ専門家が常時し、お悩みの症状に合わせてハーブを調合してくれたり、自然のものだけで作られたサプリメントや自然派化粧品などを売っている、明るい雰囲気のお店です。
このハーブ専門店で手に入るもので本日紹介するのが、花粉症対策に期待できる「リーベス・ニグルムRibes Nigrum」という植物エッセンスです。
「リーベス・ニグルム」という名前はラテン語の学名ですが、植物“カシス”のことです。
和名は“クロスグリ”ですが、“カシス”のほうが聞きなれていますよね。
そのカシスの木のフレッシュな蕾から抽出したエキスが含まれた液体が、リーベス・ニグルムです。
1年ほど前にハーブ学の講座を受講したのがきっかけで、初めてこのエッセンスの存在を知りました。
このエッセンスはハーブ専門家に言わせると「天然の抗ヒスタミン剤、アレルギーにはリーベス・ニグルム!」だそうで、常識中の常識のようです。
花粉症対策の場合、人それぞれ発症する時期が微妙に違うと思いますが、飲み始めて効果がでるのに通常2か月近くかかるので、発症する時期の2か月前、遅くても1か月前から飲み始めると予防効果が期待できます。
また消炎効果もあるので、発症してからの辛い症状も緩和でき、シーズンを通して大活躍してくれるお助けエッセンスなのです。
飲み方はとても簡単、症状や体型に合わせて1日1回~3回、少量の水を入れたグラスにエッセンス30~50滴を落として飲むだけです。
味はほんのり甘いシロップという感じで、全く癖はありません。
実際どこまで効くのか?
ということで、友人二人も巻き込んで、昨年実験をしてみました。
私の症状が始まると予測される約2か月前の2月初旬から飲み始めました。
その結果・・・
なんとビックリ、私と一人の友人は、昨春はまったく花粉症に悩まされなかったのです!
しかし残念ながら別の友人には効きませんでした。
彼女は私たちのレベルとは比べ物にならない重度の花粉症のうえ、飲み始めるのも少し遅かったこともあったかもしれません。
もちろん私もシーズン中たまにくしゃみが止まらなくて辛いときもありましたが、そんな時にリーベス・ニグルムを飲むと、鼻のムズムズがマシになるのです。
一昨年まで薬局で購入した抗ヒスタミン剤を毎日服用していた私が、昨年は全くお世話にならずに済んだのでした!
これはすごい!
ただ100%自然のもの、つまり効果が緩やかです。
体質や花粉症の程度によって、決してすべての人に効くとは限りません。
このように、樹木の新芽や蕾に含まれる植物幹細胞から抽出されたエキス(ジェンモデリヴァートGemmoderivatoといいます)を服用する植物幹療法は、「ジェモセラピー」と呼ばれ、体の不調改善、健康維持や美容に役立ち、人間本来の持つ自浄機能や自己治癒力を取り戻すことで心身に働きかける、というものです。
自然療法としての歴史はインドのアーユルヴェーダや中国の漢方に比べると浅いのですが、1950年代にフランスで誕生し、ヨーロッパで発展していきました。
日本で症状によっては漢方薬を勧めるお医者様も多いのと同様、こちらヨーロッパのお医者様も、ジェモセラピーに限らず自然療法には大変理解があり、医薬品ではない自然のハーブ薬を勧めてくることもよくあります。
なんといっても植物は薬の原料にもなりますからね!
リーベス・ニグルムは各ハーブ専門店によって取り扱いメーカーも異なり、値段も若干変わってきますが、50MLサイズで10ユーロ前後、100MLサイズで18ユーロ前後といったところです。
日本でもヨーロッパから輸入されたものがオンライン等で手に入るようですが、ご旅行でこちらにいらした際にErboristeriaの看板を見かけて、もしご興味あれば覗いてみてエルボリスタ(ハーブ専門家)にお尋ねくださいね。
ハーブティーや石鹸、自然派化粧品等もたくさんありますので、覗いてみるだけでもおもしろいですよ。
【現地生活】リーベス・ニグルムRibes Nigrum ~天然の抗ヒスタミン剤、春の花粉症予防と対策~
2022-01-31
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