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皆さんこんにちは。活気が戻ってきつつあるミラノから三浦です。
4月26日よりレストランやバールで着席して食事ができたりと、徐々に規制が解除され活気が戻りつつあるイタリアですが、
オペラの殿堂ミラノ・スカラ座も199日ぶりに観客を入れてのコンサートが行われました。
当初はオープニングコンサートは5月11日に、スカラ座の前専任指揮者リッカルド・ムーティー(1986-2005年)によるウィーンフィルハーモニーのコンサートと言われていました。
特に5月11日と言うその日は、1946年の5月11日に戦後初のスカラでのオペラアリアコンサートがトスカニーニの指揮で行われたと言う記念すべき日なのです。
今年は戦後75周年記念に当たります。
しかし結局オープニングはその前日、5月10日に現専任指揮者のリッカルド・シャイーがスカラのオケとコーラスでコンサートが行われました。
どちらのコンサートもチケットの売出しは、16日のダニエルハーディング指揮のコンサートと共に、4日から年間定期席所有者への売出し(恐らくここで既に売り切れたのでは?)、
6日から残りのチケットを一般向けに売出しで、この日の開始時間14時、私もだめもとで購入画面に入ってみたのですが・・・。(オンライン購入のみ)
どのコンサートでもいい!美しいコンサートに飢えている!ストリーミングじゃなくライブで聴きたい!と言う気持ちが溢れてくる。
もちろん皆そうですよね~。しかし、私は自分が昔よくスカラ座に通ってたときの指揮者だったムーティーの指揮のコンサート狙いだったのですが・・・。
何と言っても、コロナ規制で、劇場は室内だと500人まで、野外だと1000人までと言う人数制限があります。
2030席のスカラ座は約4分の1に当たる500人までしか入れられない。なので、チケット争奪戦は超絶。
画面開いたときはもう1,2席しか無く、どんなにカートに入れようとしても入らず、そのうち、ソールドアウトの文字が・・・。
まあ、しょうがないですよね・・・。
どちらのコンサートももちろん感動の中大成功!常連のお客様たちはさぞかし喜んだことでしょう・・・。
と思ってたら、ムーティーのコンサートの翌日12日にはとんでも無い記事が!
ムーティーのコンサート後、コンサートを聴いていた現専任指揮者シャイーがムーティーの楽屋に賞賛のため挨拶に行ったところ、
なんとムーティーはシャイーに向かって「君は誰だね?何の用だ?」と言い、周囲の人たちはムーティーは冗談を言っていると思ったそう。
そこでシャイーがマスクを外して顔を見せ、素晴らしいコンサートを賞賛しに来ましたと言ったそうなんですが・・・
ムーティーはイラつきながら、あっち行けと追い出したんだそうです。
シャイーは黙って去って行ったそうです・・・。
シャイー、可哀想すぎませんか?!
ムーティー昔から性格悪いやつだと思ってたけど、もう80歳になってまでこーゆーの醜くないですか?
オープニングの初日コンサートを任せられなかったからムカついている説もあるようですが・・・。
大人げ無いでしょっ?!と呆れてしまったのですが、オペラをやっている友人曰くは、
指揮者同士の嫉妬と言うのは激しく、それは死ぬまで続く、指揮者が人に譲るようになったら終わり、なんだそうです。
スカラ座のCEOのドミニクマイヤーは、ムーティーにスカラ座でオペラの指揮を取ってもらうことも望んでいるらしいですね。
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2021-05-18
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