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ミラノ発信者、ワキです。
特別企画サルデーニャ(Sardegna)編をお届けします。
地中海でシチリア島に次いで2番目に大きい、サルデーニャ島。
この島は海好きイタリア人の憧れの地です。
イタリアは建築、美術の宝庫ですが、イタリア人の旅行先のトップは実は海なんです!
中でも最も人気があるのがサルデーニャ、この島を海をテーマにシリーズで紹介します。
その初回、第一弾はアルゲーロ(Alghero)です。
アルゲーロはイタリアではとても有名な町です。
1986年、ジュウニ・ルッサ(Giuni Russa)の歌「Voglio andare ad Alghero!」( アルゲーロへ行きたい!)という曲が大ヒットしてサルデーニャ旅行の火付け役になったと言われています。
ジュウニの音楽パートナーであったマリアのアルゲーロ在住の母親が病気になり、マリアを母親に会わせてあげたいというジュウニの気持ちから生まれた曲といわれています。
また、ジュウニは、マリアと母親が頻繁に会えるよう、アルゲーロで多くの音楽フェスティバルをプロデュースしたとも言われており、当時のアルゲーロではたくさんの音楽フェスティバルが開催されていたそうです。イタリア人は優しい。特に自分の大切な人には。。。
アルゲーロはサルデーニャ州の北西に位置するサッサリ(Sassari)県にある街で、スペインのマジョルカやイビザ島のあるバレアス諸島にイタリアから最も近いところにあり、その距離は約500キロといわれています。
この町はミニバルセロナとも呼ばれ、約42000の人口の22%以上がカタルーニャ語を話します。
サルデーニャ島はアラゴン・カタルーニャ連合国に支配された時代がありました。
今でもこの街にはカタルーニャ州政府の支部(Generalitat de Catalunya)が置かれているなど、島ではこのアルゲーロにその歴史の名残が見られます。
街は海岸線に沿って築かれた城壁に囲まれ、旧市街は赤いサンゴを扱う店で賑わいます。
そう!アルゲーロ周辺には赤いサンゴ礁があるんです!
散策していくとクーポラにマジョルカ焼きを使ったサンミケーレ教会が見えてカタルーニャの風情が味わえます。
アルゲーロの旧市街の港から、およそ24キロ先にカポ・カッチャ(Capo Caccia)という岬があり、シーズン中は船で行くことができます。船を降りるとネプチューン鍾乳洞(Grotta di Nettuno) の入り口につながります。この岬、180メートルの断崖で、1959年に階段が造られたことで、車でも行くこともできるようになりました。絶景のスポットとして知られていますが、そこに到着するまでの階段は654段もあり、結構キツイです。。。カポ・カッチャの手前にはカポ・ジーリオ(Capo Giglio) という岬があり、そこからカポ・カッチャまでの湾周辺は州立公園(Parco di Porto Conte)に指定されており、船でも車でも眺めを楽しむことができます。
周辺にはたくさんの優良な海岸があるのですが、カポ・カッチャより北方向にあるトッレ・デル・ポルティッチョーロ(Torre del Porticciolo) という浜を紹介します。
トッレは「タワー」、ポルティッチョーロは「小さな港」という意味で、いわゆる「小港の看守塔」となりますが、この塔は16世紀半ばのもので、2つの大砲を設置して3人の看守で管理されていたと伝えられています。浜は船のメンテナンスに使われ、塔自体の高さは10,6メートル、塔の頂上は海抜48メートルです。
この塔の周辺では、2011年に恐竜の骨が発掘され、2014年に「Alierasarus Ronchi」と名付けられました。アルゲーロと発掘者の名前が由来になっています。この骨、なんと2億7千万年前のものらしく恐竜の体長は約6メートルと、大きかったようです。
この浜のちかくには宿泊施設が一つあるだけで、他には何もありません。
透き通る水の中を変わった潜り方をしている人がいたので、聞いてみたら、タコを捕っていたとの事(違法かもしれないと思いましたが、笑)。
携帯冷蔵庫は海の産物でいっぱいでした。そして、この近くにはサンゴ礁もあると教えてくれました。
自然の宝庫、サルデーニャ島は未知の地です。
ミラノリナーテ空港からアルゲーロに到着した際、日本のご夫婦がいたのでお話してみたら、微生物の研究でアルゲーロに来ていて、ここに住んでいる日本人は私たちだけです、と仰ってましたが少し前の話ですので、もう帰国されたかもしれないですね。
では次回をお楽しみに。
編集:shota.k
【イタリア旅行ブログ】サルデーニャ編 第一弾 アルゲーロ
2021-04-14
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