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ローマのガイドの原井シュウジです。
人生の丁度半分をこのイタリアで在住している私は100%日本人!
日本人が大好きだし、できることなら毎日日本食を食べたいと思っている。職業は日本の皆様のための観光ガイドだ。つまりこのコロナ禍で、当然の事ながら日本からの観光客はゼロなので、あれこれ10ヵ月近くも実際の観光ガイドはやっていないコロナ・プー太郎(草)...
といっても、実は結構忙しい毎日を送っている。というのは、この時期、バーチャル観光たるものが流行ってきていて、それに関わるいろんな新しい作業に追われているのだ。バーチャル観光とは、インターネットを介して送信された観光地の映像と音声を観て、観光している気分に浸る?!というもの。私は、正直いってバーチャル観光などと言うものには懐疑的だった。観光といったらや~っぱりその土地を自分で歩いて、人と出会ったり、その土地の空気を吸って、実際に食べたり、触れたりするのがいいんであって、誰がスクリーンの中で展開される観光にお金を払うだろうか、と考えたのだ。
ところが意外と今の時代、多くの人は状況に順応してか、このバーチャル観光に手頃な観光感覚を見いだしたようで、結構流行ってきているのだ。ところで、バーチャル観光には2つある。ひとつは動画を編集したもの。これだったらSNSでも10分程度のものからあり、気軽に見ることができる。もうひとつは、ZoomやGoogle Meetなどのプラットフォームを使い、現地からのライブで観光地の様子をリアルタイムで見学するというものだ。この場合は、ある時刻にネット上でガイドさんと待ち合わせをして観光する。例えばコロッセオやフォロ・ロマーノの遺跡、
トレビの泉、スペイン広場、サン・ピエトロ広場を廻るローマの定番コースだったら、リアル観光だと6時間の終日観光になるのだが、バーチャル観光だと、なんと1時間で廻れてしまう!すごくない?!でもこれを実現するのは、さほど簡単ではない。本来コロッセオからトレビの泉に移動するだけでもリアル観光だと30分はかかるからだ。確かにその移動時間も実際には楽しい時間なのだが、バーチャル観光の場合は奥の手を使って、コロッセオからトレビの泉にパッと画面が写り変わる方がカッコイイってゆうか合理的なのでは? でもそれを実現するためには、トレビの泉に別のガイドが待っている必要がある。さてトレビの泉の説明を聞いてガイドが皆さんのためにコインを投げたりジェラートを食べたりした後は、又違うガイドがサン・ピエトロ広場で待っているといった具合にツアーが進められていく必要があるのだ。
さらに、歩いたり説明したりしながら、安全にかつ良い映像を提供するためには、一つの観光スポットにつき、ガイドが2人1組で配置されていることが望ましいだろう。プラットフォームのホスト役もいるから最低7人のチームが必要だ!!そしてその7人のメンバーが、息を合わせて一つのツアーをまとめるためには、台本を書いたりリハーサルしたり
・・・・というように、たった1時間のバーチャル観光のために、私たちのたくさんのエネルギーと皆様へ思いが費やされているのである。
私たちのバーチャル観光についてもっと知りたい方は・・・・
ご存知でしょうか?イタリアのバーチャル観光 良いところ/悪いところ
2020-12-07
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