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ミラノ市のレオナルド500のイベントのひとつで、大変興味深い一つが10月8日から開催しております。
場所はと言うとドゥオモの真横のパラッツオ・レアーレ。
現在正面には↑このようなヴィトンのタイムカプセルが!(10月20日まで)
この真裏に回ると、入り口が。
入り口はこれ↑ここの常駐美術館はドゥオモ美術館。他はその時期その時期によって様々な美術展やっています。ちなみに今はデ・キリコ。
ここをつきぬけ、奥の建物に入って左前方の階段を上がっていくと入り口があり、晩餐のタペストリーは無料なので、そのまま入っていきます。どんどん入っていって、カリアティディ(女人像柱)の間へ。
カリアティディの間は王宮が第二次大戦のときに空襲受けた部屋であり、その傷跡は今もわざと残しているので100%新しくしていません。
なかなかの迫力です。
サイズは513 x 910 cm。ダヴィンチが大好きで、伝説によるとその死を見取った(??)とも言われるフランス王、フランシス1世。本当は最後の晩餐の壁画を剥がしてもって行きたかったんだけど、剥がれなかったものだから、このコピーを、贅沢にタペストリーで作らせたわけ。
監修は言わずと知れたダヴィンチの専門家ピエトロ・マラー二。
タペストリーは1516年より1525年にかけて織られた。ダヴィンチは1519年に永眠したので、恐らく、カルトン(下絵)はダヴィンチの監督の下に製作されたのでは???たとえそうではなくても、一番初期の時代の模写と言えるわけです。つまりオリジナルに忠実であります。
実は1533年にはフランシス1世からクレメンス7世に譲与されているので、なんともすぐにイタリアに戻ってきてたんですね^^そこから門外不出。そのまま今の今までずっとヴァティカン美術館に。今年の没後500周年に、修復してくれるのなら貸してあげる!と言うことで、ミラノ市とフランスのアンボワーズのクロ・リュセ城がお金出して二年間の修復が行われたのです。
6月から9月まではクロ・リュセ城に。(ありゃ?あっちの方が滞在長い。)そしてやっとオリジナルの名作のあるミラノにやっとお目見えと言うわけです。
背景は全く異なりますが、人物像などはオリジナルに忠実なので、本物よりこっちの方が詳細がわかりますね。
是非!
(*ちなみに残念ながら撮影禁止。こちらの写真はプレスリリースの際に許可されたので撮れました。)
またこの真裏では9分の最後の晩餐活人画のフィルムを流しております。
11月17日まで
時間: 月 14.30 - 19.30 | 火水金土日 9.30 - 19.30 | 木 9.30 - 22.30. 最終入場:閉館時間の一時間前
ミラノにてダヴィンチの最後の晩餐をコピーしたタペストリー無料公開中
2019-10-10
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