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いやー、長かったです。昨年の9月からずっと不在。フランスに貸し出されておりました、カラヴァッジョの傑作のひとつ、ブレラ美術館の看板娘である”エマオの晩餐”がやっと戻ってまいりました!
ナショナルギャラリーにあるもうひとつのエマオの4年後、つまり、カラヴァッジョの殺人の年に描かれた絵です。私は個人的には絶対にこっちの方が好き。
これが見れないと知ったときのお客様のがっかりなお顔を見るのがつらかったです。
代わりとしてジャックマールアンドレ美術館からは、レンブラントの”エマオの巡礼者たちの晩餐”がブレラに貸し出されておりました。
最初は、えっ?何?この小さな作品?とびっくりしましたが、よく見るとその構図が斬新過ぎ。
レンブラントは結構エマオのテーマに執着して数点描いているのですが、これほど斬新な構図はこれだけ。
キリスト、ふんぞり返っていますね。その後ろからレンブラント独特の柔らかい光がぼーっとキリストの影を浮き上がらせ、弟子の一人は既にその下にひざまずいています。(なんて素早い!)もう一人はびっくりして動けなかったみたいですねえ・・・。見る度に奥深いレンブラントのエマオ!!
そしてなんと!!2月24日まで、”カラヴァッジョ、レンブラントと出会う”と名を売って、この二つの作品を横に並べて鑑賞することができるのですよっ!ジャックマールアンドレ美術館も粋な計らいしてくれました。
ほらっ↑こんな風に並んでいるのを見比べることができるなんて、もう二度と無いかもしれません!是非行かなくちゃ!
しかし、比べるとレンブラントの絵のミニミニさがわかります。見学の際にはじっくり、近づいて(近づきすぎるとアラームなりますが)見てくださいね。
カラヴァッジョのエマオの晩餐、ブレラ絵画館に帰還!
2019-02-08
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