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野菜大国イタリアのお野菜の中でも、国際的に断然イタリア!的イメージが大きいのがやっぱりトマト。
決してトマト生産国世界一と言うわけでは無い(ちなみに世界一は中国、続いてインド、アメリカ)ですが、ヨーロッパではもちろん一番。
ドイツ、イギリス、フランス各国に輸出されています。
トマトの故郷はペルーやメキシコなどの南米。とうもろこしやじゃがいもなどと共にコロンブスの時代にヨーロッパにもたらされたのでした。それを考えると、コロンブスの新大陸発見は幅広いジャンルで革命的な出来事だったのですねえ・・・。
ところで!!
イタリア語でトマトのことをPomodoroと言いますが、つまりは Pomo D'oro。Pomoはりんごのこと。D'oroは”金の”と言うことで、金のりんごと言う言葉を起源としております。最初に上陸したのが黄色のトマトだったんですかね・・・?フランスでは催淫作用があると言われ、Pomme d'amour(愛のりんご)と呼ばれていたそうな。フランス人らしい^^
ちなみにイタリアに上陸したのは1496年のこと。最初北イタリアにもたらされたときは観賞用として、その後南イタリアに到着すると、貧しい人たちが食用にしたとか。
現在世界でトマトの種類は8000種もあるんだそうですよ。
さて、イータリーに行ってみると・・・
大きさも形もまちまちの赤、オレンジ、緑と色鮮やかなトマトが飾られています。ひとつひとつ見ていくと・・・
↑サンマルツアーノなどの長いタイプのトマト。トマトソースによく使われますが、個人的にはそのまま丸かじりでも美味しい。
コストルートと言うタイプのトマト。フェリージ・ブランドです。
”牛の心臓”なんてちょっとびっくりするような名前がつけられています。ジューシーで是非フレッシュなまま食べていただきたい。
私の大好きなダーツトマト。形がダーツ(なつめやし)に似てるところからそう呼ばれます。濃厚だけれども爽やかな味でサラダにぴったり。
ダーツトマトはトマトでも、こちらは黄色バージョン。黄色のトマトはトレンディ・フードのひとつ。酸っぱそうな見かけとは裏腹に酸味が少なくて甘いのです。
↑黒トマト、サンブラックは、自然種の交配で生まれた新種。もちろん遺伝子組み換え作物ではありません。葉と茎にアントシアニンを含む種類と、皮に少量のアントシアニンを含む種類の交配。つまり、アントシアニンの豊富な、抗酸化作用、つまり若返り成分いっぱいのトマトと言うわけですねっ。煮てもその成分は損なわれないそうですよ。
イタリアに来たら、是非是非いろんな種類のトマトを満喫していってほしいです。
Pomo D'oro (金のりんご?)の話
2018-01-30
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