【ローマ現地生活】みんなが知らないシリーズ "イイね!イタリア" ②街の中心、ポポロ広場(カンポマルツィオ地区)にある通称双子の寺院の話 みゅうローマ みゅうベネチア ブログ記事ページ

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    【ローマ現地生活】みんなが知らないシリーズ "イイね!イタリア" ②街の中心、ポポロ広場(カンポマルツィオ地区)にある通称双子の寺院の話


    2021-11-25

  • Buongiorno!

    イタリア政府公認ガイド、旅サポート、演出家、美術博士、マジカ☆イタリアのルーシーです。

    ローマ古い中心街にある有名なポポロ広場にぶらっと来てみた。最近は、デモ集会が良く行われてTVニュースによく出てきます。今回は、ポポロ広場にある通称双子の寺院について、面白いお話ししたいと思います。

    ポポロ広場は、スペイン広場にも近くとても素敵なデザインの大きな広場です。ちょうどナポレオンの占領下にこの広場は形を変えて現在の形に近くなりました。ジュセッペ バラディエ建築家大先生の尽力で、1816年から1824年、に大々的な再整備を行い、大舞台背景のようなポイント配置で、教会、道路、オベリスク等を完璧に、素晴らしい劇的な広場にしたわけです。この広場には、世界的に有名なサンタマリア デル ポポロ教会もありますが、今日はその教会ではなく、双子の寺院のほうのお話しです。

     

    想像がつかないと思いますが、実は双子寺院の地下には、ローマ時代に作られた二基のお墓ピラミッド跡があり、その上に作られた二つの寺院なんです。(実際同じようなピラミッドがローマ オスティエンセ門の近くに今も残っています)。

    オベリスクを背にして、右がサンタマリア デル ミラコロ寺院(Caelo Rainaldi,1679作)は、テヴェレ川で子供が溺れた時に、いつのまにかマリアが奇跡を起こし、川に沈んでしまった子供を救ったと言うことで、このマリア様の奇跡をたたえて描かれたイコン画のコピーが祀られている寺院です。

    もう一つの左側のほうの寺院がが凄いんです。いつも閉まっているように見えるのは、午後13:00から開くからです。通称 芸術家の教会、サンタ マリア イン モンテサント寺院(G.L.Bernini, 1679作)です。 ここでは世界的に有名なイタリアの芸術家、歌手、映画俳優、作曲家、デザイナーそういう人たちのお葬式が行われるところです。

                                       

    なぜ、芸術家の教会と呼ばれるようになったかというと、モンシニョール(高位聖職者) E. フランチャ(1904-95没)という方が1953年に芸術家ためのミサを始めたからです。1974年からは寺院のせられ、。 彼は芸術評論家、イタリア美術史博士でもあり、なんとバチカン博物館の現代美術館のディレクターを務めた芸術に猛た方だったわけです。スペイン広場界隈には、たくさん芸術家が住んでいるので交友もあり、なんと彼の90歳の誕生日会は、ローマのアンティーク カフェ “カフェ グレコ”で行われました。 寺院の中には、2011年4月16日にモンシニョール E. Franciaの芸術家のミサを行った70年間の功績たたえる記念碑が、主祭壇右に建てられました。

    ここで行われる芸術家の葬儀は誰でも参拝でき、広場に集まる参列者は有名度で数は変わってきます。しかし、一度だけ人が多すぎて葬儀ができなくなり、礼拝場所をローマの市庁舎カンピドーリオに変更した事例がありました。 それは、2006年4月22日に亡くなったイタリア女優、Alida Valliアリダ ヴァリ(1921-2006)若い時は凄い美人で、

    「第三の男」やヴィスコンティの「夏の嵐」など出演、往年はダリオ アルジェント作「サスペリア」の怖い不気味なおばさん役をした女優さんで、有名な方の葬儀でした。 しかし、葬儀の日4月24日がなんとトム・クルーズのミッション:インポシイブル3の宣伝のために、ローマに滞在していたトムがポポロ広場にPR挨拶に来るという事になってしまったので、葬儀よりも生きている人気俳優トムという事で、ポポロ広場がトムファンで埋め尽くされてしまいました。

     

    その後も、今日に至るまで数々の有名な芸術家の葬儀がありました。

    2017年には、世界的に有名なアァッション デザイナーのカルラFENDIの葬儀がありました。 1960年代に家族経営のFENDIは、アメリカに進出し高級ブランドとして大きく飛躍します。もちろん日本でも有名な世界の高級ブランドになりましたね。そのフェンディ家の女性デザイナーの葬儀が行われました。

    2020年、昨年にGigi Proiettiジジ プロイエッティ(1940-2020) イタリアを代表するほど有名な、お笑い俳優、映画監督、が亡くなりました。その時は、ローマ市庁舎カンピドリオで市民お別れ葬儀が行われ、ローの市長のラッジ女史が国民の代表として挨拶することになっていましたが、コロナ陽性になってしまったために欠席となり、スカイプで挨拶しました。その後、霊柩車と警察護衛車と親族の車がローマ街の中心をパレードしながら通過し、市民は街道から見送る方々もたくさんいました、一団はヴィラ ボルゲーゼのGlobeというシェークスピア等上演する劇場にに行き、その後、パレードはポポロ広場の芸術家の教会、S.M.in Montesanto サンタ マリア イン モンテサントに着いたのです。

    不思議なもので、ローマにはたくさんの寺院や教会がありますが、管理している又は所有しているのが国であったり、バチカン市国であったりして、葬儀や式典の内容によって使用が変わってきます。犬や動物を連れても入れる教会もあります。おっと、話がそれてしまいましたが、今でもローマの街の中心部は、ファッションブランド商店街やおしゃれレストランやバールがたくさんあるので、芸術家もたくさん彷徨っているはずです。 フラミニオ門を通り抜け、ポポロ広場に立つとぐるっと360度の歴史と人が見えてくる。

    ぜひ貴方もポポロ広場に行ったら、メンタルを雰囲気に溶け込ませて、ローマの人になってくださいね。お待ちしております。

    A presto! マジカ☆イタリアよろしくね!


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