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    日本から活気を感じるローマへ


    2021-10-15

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    見るもの全ての写真を撮りたくなるローマ

     

    Buongiorno!

    イタリア政府公認旅サポート、マジカ️イタリアの ミミ です。

     

    イタリアでは、朝晩は涼しくなり、八百屋の店頭にあった無花果(セッテンブリーニと言って、9月の無花果は美味しのです。)もそろそろ終わり、柿や栗などが並び始めました。日本とあまり変わらないと思われるでしょう。お尻の大きな洋なしも出てきました。西洋梨も美味しいですが、日本の梨が食べたいなぁと思います。時々、こちらで栽培された日本の梨を見ることがあるのですが、皮を剥くときのあのみずみずしさは、私にとって日本そのもの、懐かしさでいっぱいになります。

     

    さて、先月、イタリアから日本に行くのがいかに大変かという話を書きました。無事ローマに戻って来れたので、今回は、日本からイタリアに行くには?をお知らせしたいと思います。

     

    なんと言っても、このコロナのご時世、法律がしばしば変更されるのでこの情報がいつまで有効か疑問ではあるのですが、現在のところ10月25日までと言う条件でイタリア政府が出したものを見ていきたいと思います。

     

    日本とイタリアで大きく異なるのは、日本人旅行客は、イタリアにビサなしで入国可能ということ!イタリアはすでにみなさんWelcome!状態です。日本では、現在、基本的にイタリア人は入国できませんから、この差は大きい!

     

    パンテオンに入る人の行列

     

    実際、街には、沢山の外国人旅行客を見かけるようになりました。といっても、以前ほどではありませんが、一時の閑散としていたローマに活気が戻ってきつつあることは間違いありません。先週はパンテオンに入場するための長い行列ができていました。アメリカ人やドイツ人の団体ツアー客、クルーズ船のグループも見るようになりました。

     

    コロナも今はかなり落ち着いてきています。ワクチン注射をできるのを薬剤師にまで拡大し、現在のところ全国で二万二千人の薬剤師がワクチン注射を打てるように講習済みで、家の近くの薬局でも接種できるようになりました。大きな病院やドライブスルー、検査クリニックでのPCRの他、至る所の薬局の外のテントで抗原検査が気軽に受けられるようにもなっています。マスクは、外では義務ではないですが、人が多いと思われるとことではしている人もちらほら。室内や乗り物の中では義務です。

     

    話がそれましたので、イタリア入国の手続きの話に戻しますね。8月の半ばまで、日本からイタリアはワクチン証明書さえあれば入国は問題なかったのですが、8月末にイタリアの法律が変更され、10月25日までと言う期限付きで、①ワクチン証明書の他、②PCRまたは抗原検査による陰性証明書も必要となりました。

     

    ワクチン証明書は、公的機関の発行したもので、二度のワクチンを接種後、少なくとも14日が経過していることが必要です。

     

    ②の陰性証明書は、イタリア入国に先立つ72時間以内に行われた鼻拭いによる分子検査または抗原検査です。ただし、経由便の場合、経由地の規則もヨーク研究する必要があるので、外務省や経由地の大使館、エアラインのサイトを参考して準備してください。ちなみに、私は、9月15日にフランクフルトをトランジットしてイタリア入国でしたが、ドイツではワクチン証明書だけを求められ、陰性証明書は必要ありませんでした。

     

    トスカの舞台にもなったファルネーゼ宮殿には、フランス人アーティストJRのインスタレーションが

     

    ウルトラC(!)として(かどうか本当のところわかりませんが)大阪のイタリア領事館やミラノの日本領事館のサイトには、「(イタリア入国には)ワクチン証明書と陰性証明書の両方が必要で、片方がない場合も入国できるが、日間の隔離をし、その後に改めてまた検査を受ける必要があります。」とあります。これは出発前に日本で陰性証明書を取らなくて良い(!)という大きなメリットがあるのですが、イタリア到着後5日の隔離がある上、その後の検査を受ける場所や結果を送付する方法など明記されてないので、ちょっとハードルは高いかなとは思います。また、経由便で入国する場合、経由地の規則も関わってくるので、注意が必要です。

     

    もう一つ、③デジタル旅客位置情報フォーム(dPLF)の記入が必要です。英語と格闘しながら携帯やパソコンで入力します。飛行機の席を記入しなければならないので、出発前日しかできないかなと思っていたのですが、席番号は、XXXと記入しておき、一旦受付済みのQRコードを取得、席が確定後変更して再度QRコードを出せばいいことがわかりました。たくさんのお土産でパッキングに追われる前日も、こうすると楽チンでした。

     

    と、この3種の神器(!)を持ち、晴れてローマに到着した私ですが、ローマでは、EUからの入国のためか(普通、EUからの入国の場合、国内線扱いで入国手続きは一切なし)スルーされ、QRコードも、陰性証明書も、行き場を失ってしまいました。到着2日後にどうしたわけかドイツの保健省からSMSで、規則に則って隔離の必要のある人はするようにという内容の「隔離のすすめ」が届き、びっくり。どこでわたしの携帯の番号を入手したのか?スパイ並の(笑)ドイツの親切さにちょっとびっくりして、自宅で時差ぼけと戦っていた私でしたが、ちょっと我に帰ってしまいました。デジタルでdPLFを申告しているだけに、陰性証明を提出しなければ隔離とみなされる!と気付き、空港の税関→保健省→地元の保健所ASLに電話をしまくり、結局、Emailで陰性証明書を送ることに落ち着きました。これで、晴れて、入国手続き終わり。のんびりしたイタリアンな話で、ここまで3日もかかってしまいました(笑)。

     

    イタリアに無事到着したら、ワクチン証明書が色々な場面で活躍します。日本のものも、英語で書かれていたら大抵の場合大丈夫なようです。こちらでは、グリーンパスがないと仕事もできないようになりつつあり、一部の人が憲法違反だと反対運動をしていますが、政府が強い態度でグリーンパスを求めるようになってきています。(罹患証明書や陰性証明書、ワクチン証明書がグリーンパスになるようです。)レストランの中で食事をするとき、2つ以上の県を跨ぐ高速列車や長距離のバスに乗る時も必要です。見本市、美術館、催事なども必要です。ローマ市内のバスや地下鉄では必要ありません。「コロナは足が早いから、高速列車に乗車の時は必要・・・」とはある政治家の皮肉です(笑えない)。

     

    日本の旅行者が日本に戻るまでの手続きは、9月1日のブログをごらん頂ければお分かりいただけますが、もう少し多くの書類が必要です。1月半が経ちましたが、嬉しい話は、日本到着後14日間の自宅待機が義務になっていましたが、現在のところ、イタリアから入国の場合、ワクチン接種証明書を所持している方については,入国後 10 日目以降に自主的に受けた検査(PCR 検査又は抗原定量検査)の陰性の結果を,厚生労働省(入国者健康確認センター)に届け出ることにより,自宅等待機の期間を短縮することが可能となりました。



    イタリアから日本に戻るときに準備することをまとめています。https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19.html

    1. 1. 厚生労働省の所定の検査証明フォーマット
    2. 2. ビデオ通話及び位置確認アプリのインストール
    3. 3. 誓約書
    4. 4. 日本入国後使用する交通手段(公共交通機関は使えない)
    5. 5. 質問票Web

     

    というわけで、10月25日までは、イタリアにくるのはちょっと大変だけど、日本に戻ってからの方が何倍も大変ですね。とにかく、日本での自宅待機がなくなってもらわないと気軽に旅行はしづらいですね。早く、状況が改善され、今までのようにパスポートだけで旅ができるようになればいいなと心より祈っています。

     

    ここからは番外編。今回イタリア人に持って帰りたいと思ったお土産。(大したことなくて恥ずかしいですが・・・。)

     

    かなわない美味しさのジェラート

     

    23kgのスーツケース2つも、荷を解いて買い込んだ日本食材を戸棚に入れてしまうとなんてことない。たったこれだけ・・・と思うほどの少なさ。日本を出るときは、10kgオーバーとなり泣く泣く、実家に置いてきたものもあるのに。中でも、仲良しのイタリア人友人に持っていきたかった、オーマイスパゲッティの100gずつの結束タイプ。日本らしい細やかな素麺的発想の帯つきスパゲッティ。これを味見させてあげられなくてちょっと残念。

     

    イタリア人にどんなお土産を買うか?私は、日本の食べ物に興味のある人と保守派と大きく二つに分けます。保守派の友人には、にほんのクッキーやラスクなどの洋菓子。粒子が細かく、繊細な焼き菓子は、またよろしくね、とおねだりされることも多々。アドベンチャー派には、柿の種やオカキ。気の許せる友達には、レトルトパックのスパゲッティソース(イカ墨、明太子―イタリアではまず入手不可)、泡の沢山出る垢すりなどを試してみましたが、思ったより評判は良かったですよ。

     

    やっぱりイタリアに戻ると気が抜けるというか、落ち着くのは、何年いても観光客のような目で見ることができるからかしら?日本は素晴らしい国だと、帰国するたびに感動することも多いですが、ローマもまた別のよさを感じます。今回の写真は、本文とはあまり関連がないのですが、見知らぬ場所に来たような気分にさせられた新鮮な感動を受けた瞬間の写真です。

     

    それでは、みなさんどうぞ、お元気で。ローマでお会いできる日が早く来ますように!

     

    A presto! 次回もお楽しみに。

     

    マジカ️イタリア、ミミ

     

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