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皆様こんにちは。パレルモのガイド河村です。
イタリアは猛暑到来ですっかり夏ですね。
この時期、シチリア島にいてよかったなあ と思うことがひとつ。
それは「マグロ」、イタリア語では「TONNO(トンノ)」です。
皆さんもご存じのようにシチリア島はマグロ漁で有名ですが、5月の終わりから7月中旬くらいまでがマグロがシチリア海域にやってくる時期。大きなマグロが デーン と市場に並ぶのを見ることができます。
現地の人からも人気があるマグロですが、こちらの人達は赤身をステーキのようにして食べるのが主流なので、いわゆるトロの部分は人気ありません。
と、いうことでシチリア島ではこの時期、トロ食べ放題できるくらいに沢山手に入れることができます。
ただ、生食用とし扱われていないので、ちょっと注意が必要。
私は朝、暑くならないうちに市場で購入したものを柵にして、冷凍します。そして必要な時に取り出し炙りで頂くのが大好きです。お醤油とショウガがマイソースです。
ちなみに、パレルモでは「トンノ ア ムットゥナート」という煮込みもポピュラーです。
「ムットゥナート」とはシチリア方言で「押し込む」とか「詰め込む」という意味。新鮮なマグロのブロックにナイフであちこちに切り身を入れ、そこにニンニク、ペコリーノチーズ、バジルをつめこみフライパンで表面を焼いた後、大鍋に入れかえてトマトソースで煮たお料理です。
パレルモの家庭料理ですが、この時期は大衆食堂でも出されることがあります。冷めてもおいしいので、暑い夏にも美味しく食べられます。
このムットゥナートという煮込み料理はマグロの代わりに茄子で料理してもおいしいです。材料も量もアバウトなとっても簡単なトマトソースの煮込み料理ですので、是非皆様もご家庭でお試しください。
【イタリア】シチリア島はマグロの季節です!
2021-07-05
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