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こんにちは、ミラノ在住のワキです。
現在ミラノはコロナウイルス感染対策のため、外出などの厳しい規制が行われています。
今回は、その規制が実施される前々日の今月13日(土曜日)にミラノの様子を撮影してきました。
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まず初めに向かったのはヴェネツィア門(Porta Venezia)近くにある公共公園(Parco Pubblici)。
ロックダウン強化前の最後のひとときを過ごすミラネーゼの様子です。
公園の名称は2002年にインドロ モンタネッリ(Indro Montanelli)公園と改称されました。
インドロ氏は20世紀のイタリアを代表するジャーナリストであり、1996年にアストゥリアス皇太子賞(Premio Principe de Asturias、スペイン王太子賞)受賞したことでも有名で、2001年に亡くなりました。
インドロ氏は毎朝この公園を散策したといわれています。
因みに公園すぐ近くにはPalazzo dell’Informazione(1942年ムッソリーニによる)という、新聞雑誌社等の有名な雑居ビルがありますが、こちらは次の機会に。
公園内にはプラネタリウム、ミラノ市立自然博物館や、1731年に芸術家Tiepoloが描いた天井画で有名な17世紀の建物・ドゥニャーニ邸(Palazzo Dugnani)というミラノ市管理の宮殿があります。この宮殿では結婚式や、ファッションイベント等でも利用されています。
公園は1784年から歴史がありますが、更にローマ時代まで遡ると、この場所にはサンディオ二ジ聖堂(Basilica di San Diongi)という聖堂が建立されていました。しかし、次第に聖堂は使われなくなり、1783年に廃止されています。
冬はスケート場が設置されることもあり、年間通してミラノ市民の憩いの場として利用されています。
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次に向かったのはサンバビラ広場(Piazza San Babila)。
ミラノで最も有名なファッションストリート、モンテナポレオーネ通り(Via Montenapoleone)の入口としても知られています。
実際、この広場は9つの通りに続く中心的な広場であり、名称は広場近くにあるサンバビラ聖堂(Basilica di San Babila)から来ています。
都会の喧騒の中につがいのカモを見つけました。
誰のしわざか分かりませんが、毎日この広場を訪れる方曰く、ずっとこの噴水にいるみたいです。
因みにこの噴水は1997年にルイジ カッチャ ドミニオー二(Luigi Caccia Dominioni)が手掛けたもので、水に恵まれたミラノのあるロンバルディア(Lombardia)州の山や湖や河川をイメージして設計されており、建設にかかった費用は、当時の金額でおよそ10億リラとも言われています。
広場から10分ほど歩くとドゥオーモ(Duomo ミラノ大聖堂)到着。
あいにく、コロナ禍の規制の為、観光入場は出来ませんが、ミサへの入場はできました。
顔見知りの係員と一年ぶりに挨拶。
MR(この係員)いわく、45年間の勤務を終えて4月1日から年金生活に入られるとの事。
本当にお疲れ様でした。
編集:shota.k
【ミラノ】ロックダウン直前のミラノの様子
2021-03-24
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