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前回、エピファニアのお話をさせていただきましたが、実は1月6日にはもう一つの伝説が組み込まれております。
↑この方です。ベファーナさん。見るからにほうきに乗った魔法使いのおばあさんですねっ!
伝説によると、マギの3人が星に導かれて救世主のところに贈り物を持って訪れる途中、とある民家のドアを叩きます。そこで出てきたのがこのベファーナさんでした。
救世主が誕生した場所を知りませんか?と3人から聞かれるベファーナさんですが、もちろん何も知りません、と答えます。
そこで3人は、貴女も私たちと一緒に救世主のところへお祝いに行きませんか?と誘うのですが、彼女は忙しいので断ってしまいます。
3人が行ってしまってから、彼女は後悔し、お菓子を持って3人を追いかけますが、時遅し。彼らの跡はありませんでした。
出会う子供たちが救世主であることを願いながら、子供たちにお菓子を配り続けるベファーナ。
そうして毎年エピファニアが来るたびベファーナはイエスを探し、各家庭を回り、良い子にはプレゼントを、悪い子には炭(炭の形をしたお菓子がお菓子屋さんに売っています)を置いていくのです。
なので、5日から6日にかけての夜、イタリアの子供たちは大きな靴下をぶら下げて、ベファーナのためにミルクとお菓子を置いて寝るわけです。6日の朝起きるとプレゼントが。そしてミルクとお菓子はなくなっていると言うわけ。
ベファーナの後悔は今も続く。ほうきに乗ってにくるくると夜空を回り続けるのです・・・。後悔と共に今もくるくるくる・・・。
ベファーナ
2018-01-05
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