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ベネチアの夏の終わりを告げる映画祭が今年もリド島で8月30日から9月9日まで開催されます。今年で74回目を迎える世界で最も歴史ある映画祭のひとつで、ハリウッドを中心とするアメリカ映画の超商業主義に抵抗するかのように、アジアやアフリカ、中南米の作品への関心が早くから高かったことでも知られています。黒澤明、北野武、宮崎駿といった日本の監督たちの作品もグランプリである金の獅子賞(さすがベネチア、有翼のライオン像がトロフィーです)などの栄誉ある賞を受賞しています。
今年の映画祭の審査委員長はアメリカの中堅女優アネット・ベニングであることが昨日の地元紙で公表されました。よほど映画好きでない限り名前は知っているけどどんな映画に出ていたかなと思われるのでは。もちろん予算の関係もあったのでしょうが、このクラスの女優を選んだのも伝統的なベネチア映画祭魂かもしれませんね。
映画祭開催中は宿泊施設は込み合いますがそれでもまだ予約は可能です。今ではあまり派手さはありませんが、歴史的には価値ある映画祭、ちょっと観てみたいという方も、大の映画好きという方も、今からならまだ間に合います。街をぶらつくだけでスターに会えることも。映画祭のベネチア,如何でしょうか。
第74回ベネチア映画祭について
2017-07-06
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