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パリでのテロのニュースはイタリアでも連日、特番を編成してテレビ・ラジオで一日中報道していました。残念なことにベネチア出身でソルボンヌ大学で研究生をしていた若い女性もテロの犠牲になっています。ベネチア人としても決して他人事ではいられないところですが、街の様子はいたって平常を装っています。空港でも駅でもいつもの警備以上に厳しくなっている様子はありませんし、警官や兵士の数が通常以上に目に付くこともありません。ドゥカーレ宮殿やサンマルコ教会への入場も荷物検査などほぼないに等しく、平静を保っています。もちろんサンマルコ広場には警備につく人の姿はほとんどなく、逆におまわりさんを探すのが一苦労なほど。ローマ広場にもトロンケットにも普段と変わったところはありません。ヨーロッパの主要国の中では唯一テロに会っていないイタリア、その秘密は公安警察の優秀さにあるという声も聞きます。もしかしたら欧州で一番安全なのがイタリアかもしれません。
写真は月曜日の午前にサンマルコ教会のテラスから撮ったもの。警戒にあたる人の姿はまったく目に付きませんでした。
パリ同時多発テロの影響 ベニスの場合
2015-11-17
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