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エディンバラ市の南側Old Townにあるグレイフライヤーズ教会は、1620年からある教会。スコットランドの忠犬ハチ公ことグレイフライヤーズ・ボビーとボビーの主人が埋葬されていることで、観光名所として見逃せないスポットになっています。一方この名所には、“J.Kローリングがハリー・ポッターシリーズを執筆する上で着想を得た”という噂のゴースト・ストーリーの舞台としても有名です。
16世紀後半、ジョン・ノックスによる宗教改革により、プロテスタントの一派である長老会が主流になっていたスコットランド。グレイフライヤーズ教会はスコットランド長老会に忠誠を誓う誓約書サインが行われた聖地の一つでした。
イングランド国教会を強要しようとするチャールズ1世を処刑に追い込んだ共和派の軍人オリヴァー・クロムウエルが死去。そしてチャールズ2世の即位による王政復古を機に、イングランド国教会が再び英国全土に権力を得て、長老会の禁止へと動きます。これにより多くの長老会の信仰者がグレイフライヤーズ教会の墓地に監禁され、残虐に殺されました。記録によると、4オンスのパンと水のみで狭い穴蔵のようななかに押しこめられ長期間監禁されたのち、処刑されたり、奴隷として売られたりしたとか。その運命から逃れる道はただ一つーーー信仰を裏切り、王に忠誠を誓うという生き地獄…。
この墓地にはそんな肉体、精神ともに苦しみ抜いてこの世を去った人々が多く埋葬されているのです。一方驚くべきことに、この墓地は一連の殺戮の指揮官ジョージ・マッケンジーが眠る場所でもありました。そう、ここは、苦しめた人間と苦しめられた人間たちの魂がともに葬られた場所なのです。それがどんな結果を導くか明白になったのは、長いときを経た1998年の雨の降る夜。いつもは封鎖されている夜の墓地のゲートがなぜか解錠されており、ホームレスが1人、古ぼけた霊廟に雨宿りしたことをきっかけに、封印されていた怨念が解き放たれたと言われています。以来、5年間で450件以上もの怪奇現象が起き、一時は政令により完全封鎖されたこともありました。墓地内は夜に催行する専用のゴーストツアーを除いて、アクセスエリアに制限がかけられています。
Geek's Guide to Scotlandのおさんぽツアーでは、原作ハリー・ポッターシリーズのファンのお客様のリクエストに応じてこの墓地へもご案内いたします。というのもここには、このゴーストストーリーだけではなく、とある重要な登場人物のモデルと言われるお墓をはじめ様々な見どころがあるからです。そしてそれらはすべてスコットランドおよび英国の歴史と深く繋がっています。ぜひ一度御体験ください。
エジンバラおさんぽツアーの詳細はこちらから↓↓↓
エジンバラ発
エジンバラおさんぽツアー ~文学、映画ゆかりの地をめぐる~エジンバラ/MI
もうすぐハロウィン。あの名作ベストセラーも着想を得たと噂のゴーストストーリーはいかがですか?
2014-10-15
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