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ルーブル美術館と双璧をなすフランスが誇る美の殿堂、オルセー美術館。モネの『ヒナゲシ』、ルノワールの『ムーランドラギャレット』、ゴッホの『自画像』、マネの『草上の昼食』など、誰もが一度は見たことがある有名作品が多数展示されています!
オルセー美術館では、フランス2月革命(1848年)から第一次世界大戦(1914年)までのたった60年間程の作品だけが展示されているにも関わらず、美術史を決定づける重要作品が多く所蔵されています。その理由は、この時代のフランスが産業革命の流れを受け急速に近代化に向かい変化していくと同時に、美術作品も同じように変化していったからです。
フランスを代表する写実主義の画家ギュスターブ・クールベの最高傑作『画家のアトリエ』。昨年いっぱい修復中でしたが、先日ようやく修復を終え、一般公開されています。この『画家のアトリエ』と、クールベのもう一つの代表作『オルナンの埋葬』と、共に縦3メートル、横6、7メートルほどある巨大さ!修復するにあたり、別の部屋に移動するのが難しかったため、絵をガラスの囲いでかこみ、修復士たちがガラス部屋の中で修復をする、という珍しい方法で修復をしていましたね。
オルセー美術館の代表作の一つ、ミレの『落穂拾い』は・・・現在貸出し中~ 3月上旬までソウルのHangaram Art Museumにいっているそうです。落穂拾いがある場所には、同じくミレの『晩鐘』が展示されています。
あれ?この絵初めてみたなー?と思って作品紹介をよくよくみてみると「new acquisition(新規取得)」と書いていますね。アンリ・ジェルベクス(Henri Gervex)の『オペラ座(Le bal de l'Opéra)』です。日本ではあまり知られていませんが『ビーナスの誕生』で有名なアカデミズム絵画の巨匠、アレクサンドル・カバネルの弟子として活躍したフランス画家です。彼の作品は他にも『ローラ』『ヴァルテス・ド・ラ・ビーニュ夫人』などがここオルセー美術館貯蔵となっています。
印象派の巨匠クロード・モネの『チューリップ畑・オランダ』。色とりどりのチューリップが本当に美しいです。この絵はオルセー美術館貯蔵ですが、長い間展示されておらず、このたび印象派コーナーにて初お目見えです。
オルセー美術館は、展示される作品、場所が本当によく変わります。超有名作品は国内外のエクスポジションに貸出しされることもしばしばですが、ルーブル美術館同様、展示しきれないたくさんのお宝作品を、定期的に展示してくれます。何度いっても新しい発見があり、楽しめますね。
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★☆★オルセー美術館のブログ★☆★
[みゅう]パリ 美術コラム 『ムーラン・ド・ラ・ガレット』ピエール・オーギュスト・ルノワール
[みゅう]パリ 美術コラム 『落穂ひろい』ジャン・フランソワ・ミレ
(城)
マネ、モネ、ルノワール、ゴッホなど印象派巨匠の作品がずらり!オルセー美術館
2017-02-15
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